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クアルコムのPC向け「Snapdragon X Elite」の中核「Oryon CPU」は2024年、スマホ向けに

 24日(現地時間)、クアルコムのイベント「Snapdragon Summit」(米国ハワイで開催)の基調講演において、クアルコムを率いるクリスティアーノ・アモンCEOが、同社開発のパソコン向けCPU「Oryon(オライオン)」のパフォーマンスをアピールした。

 Oryonは、2022年にその存在が明らかにされた。Oryonの技術は、2021年にクアルコムが買収したNuvia(ヌヴィア)社のものをベースとしている。

 今回、クアルコムではOryon CPUを採用するパソコン向けチップセット「Snapdragon X Elite」を発表している。

 基調講演でアモン氏はOryon CPUのベンチマークスコアを示し、「私達のOryon CPUは、(アップルの)M2 Maxを超えた。どの競合製品よりも高速だ」と説明。さらに同じ能力で比べれば、より消費電力が少ないこと、シングルスレッドCPUでの処理能力は、高性能ゲーミングPC向けとされるCPUの能力をも上回ると語った。

M2 Maxとの比較
消費電力も少ない
x86系CPUとの比較
こちらも消費電力でOryonが勝る

 その上で同氏は聴衆に向けて「2024年のSnapdragon Summitに来るかい? よし、ではまた同じことを語ろう」と述べ、来年に登場するスマートフォン向け「Snapdragonに「Oryon CPU」を搭載する方針を明らかにした。