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「レザーのアクセサリは廃止」、脱炭素を目指すアップルが「ファインウーブン」使用へ

 米Appleは、今後全てのApple製品でレザー素材を廃止する方針を発表した。

Apple、レザー製品を今後発売しないと表明

 Appleでは現在、iPhoneケースや、Apple Watchのバンドでレザー素材を使用したアクセサリを販売しており、ユーザーの人気も高いが、レザー製品は炭素排出量が高く、気候変動への影響が大きいため廃止を決定したという。

 レザーに代わって新たに用いられる素材が「ファインウーブン(FineWoven)」で、68%が使用済み再生素材で作られ、レザーと比べて大幅に炭素排出量を抑えられるという。Appleによると、ファインウーブンはスエードのような柔らかい感触で、マグネティックリンクとモダンバックルのバンドに使われる。

 また、Appleのパートナーであるエルメスからは、2種類のウーブンストラップのほか、ニット素材、整形ラバーのストラップがそれぞれ発売される。Nikeからは、新しいスポーツバンドと過去のシーズンの糸を再利用するスポーツループを発売する。

エルメスが発売するバンド
Nikeのスポーツバンド
スポーツループは過去のシーズンの糸を再活用

 iPhone向けには、ファインウーブンを使用するケースとして「MagSafe対応ファインウーブンウォレット」と「MagSafe対応ファインウーブンケース」が発売される。日本国内での価格はどちらも9980円。

ファインウーブンを使用したケース

 Appleでは、2030年までにサプライヤーを含めたカーボンニュートラルを目指した取り組みを続けており、単独の企業活動においては、2020年よりカーボンニュートラルを達成し続けているという。