ニュース

auじぶん銀行、JCOMのサービス利用で住宅ローン金利を年0.05%引き下げへ――最大年0.15%引き下げも可能

 auじぶん銀行とJCOMは、住宅ローンとJ:COMのサービスをセットで利用すると、住宅ローンの金利を引き下げる金利優遇サービスを年内に提供開始すると発表した。

 今回の金利優遇サービスでは、固定回線サービス「J:COM NET」の利用で年0.03%引き下げ、ケーブルテレビサービス「J:COM TV」の利用で、年0.02%引き下げられる。

 auじぶん銀行では、KDDIのモバイル(au)や電力(auでんき)の対象サービスを利用すると、それぞれ年0.07%、0.03%引き下げる特典を提供しており、これらと今回のものを組み合わせると、最大で年0.15%の引き下げ幅になるとアピールしている。

 たとえば、8月の住宅ローン適用金利の場合、新規借り入れの変動金利で年0.169%、借り換えで年0.148%の金利となる。

 auじぶん銀行は、同行史上で最も低い金利が実現するとしている。

家計の多くを占める住宅ローンと近年の物価上昇傾向

左から、auじぶん銀行 住宅ローン本部 本部長 松田 明人氏と、JCOM お客さま営業本部 本部長 菊池 孝太郎氏

 auじぶん銀行 住宅ローン本部 本部長の松田 明人氏によると、住宅ローンの金利は2010年ごろから上昇傾向にあり、特に直近3~4年は急激な上昇傾向が見られるという。

 加えて、エネルギー価格の上昇や円安、社会情勢などにより物価上昇が叫ばれており、住宅ローンを契約するユーザーの可処分所得のおよそ16%を占めるという住宅ローンの負担を軽減できれば、家計を助けることにつながるとしている。

 また、JCOM お客さま営業本部 本部長の菊池 孝太郎氏は、大都市圏を中心に日本全体の1/3にあたる約2200万世帯にサービスエリアを展開しているJCOMとしても「新しい価値を提供できる」と説明。

 同じKDDIグループ同士でパートナーシップを締結することで、主に新築で家を建てるユーザーを囲い込む狙いがあるとみられる。同じKDDIグループ同士でパートナーシップを締結することで、主に新築で家を建てるユーザーを囲い込む効果も期待できそうだ。

 今回の取り組みにあたっては、新築戸建てのニーズが高く竣工も継続していることから、「まずは戸建てから」今回の取り組みを進めることになったとしている。

 なお、7月にKDDIは、自社のケーブルテレビ事業をJCOMに集約することを発表していたが、今回の取り組みとの関連性については「全く違う話」(菊池氏)という。