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消防庁「スマホの自動緊急通報に注意」、松本総務大臣もコメント

 松本剛明総務大臣は23日の会見で、スマートフォンの利用者が意図せず緊急通報してしまう事象に関してコメントした。消防庁では、Webサイトで注意を呼びかけている。

松本総務大臣(総務省のYouTubeチャンネルより)

 「iPhone 14」シリーズには「衝突検出機能」が搭載されており、利用者が激しい自動車衝突事故などに巻き込まれた場合、自動で緊急通報するしくみとなっている。

 松本大臣は「自動で緊急通報する機能によって必要な救急が行われた事例がある一方、意図しない119番通報により、救急の必要がない事例もあったと聞いている」とコメント。スキーシーズンに入り、スキーで転倒した際に自動で通報される事例が増えているという。

 このような状況を踏まえて消防庁では、メーカーに対策の必要性を伝達して聞き取りを実施。メーカーからは「検出精度の向上を図るアップデート版のOSを配信し、ユーザーに対して注意喚起した」との報告があったとしている。

 消防庁はWebサイトで注意喚起しているほか、スキー場と連携した注意喚起も進める。松本大臣は「改善の状況は注視しつつ、関係者と連携しながら、迅速な消防活動に支障のないよう取り組んでいきたい」とコメントした。