ニュース

アップル、新型の「HomePod」(第2世代)発表

 アップル(Apple)は、スマートスピーカー「HomePod(第2世代)」を発表した。没入型の空間オーディオに対応する。すでに予約受付が始まっており、2月3日に発売される。

 価格は4万4800円。2019年夏に発売された第1世代は当時、3万2800円(税抜)で発売されたが、円安などの状況を経て登場した第2世代は1万円弱、価格が上昇するかたちとなった。

 iOS 16.3以降を搭載するiPhone SE(第2世代)以降、iPhone 8以降、iPadOS 16.3を搭載するiPad Pro、iPad(第5世代)以降、iPad Air(第3世代)以降、iPad mini(第5世代)以降で利用できる。

【お詫びと訂正 2023/01/19 11:45】
 記事初出時、第1世代との価格差について誤りがございました。お詫びして訂正いたします。

外観と音響

 筒状の「HomePod(第2世代)」は、100%リサイクルのメッシュ生地に包まれ、トップのタッチ面はバックライトが用意される。カラーバリエーションはホワイトとミッドナイト。

 大きさは168×142mm、重さは2.3kg。

 音響面では、振動板を20mmという幅で振動させるモーター、低音イコライザーの内蔵マイク、5つのビームフォーミングツイーターを備える。

 「S7」チップとソフトウェア、システム検知テクノロジーにより、さらに進化したコンピュテーショナルオーディオを実現する。たとえば検知技術では、近くの面からの音の反射を認識。背後にある壁の距離を判断してサウンドをリアルタイムで調整する。ビームフォーミングツイーターのアレイによる方向制御で、周囲の音を分離して、ユーザーへダイレクトに音を届ける。

複数台の組み合わせも

 複数のHomePod、HomePod miniがあれば、AirPlayによるマルチルームオーディオにより、同じ曲を再生したり、それぞれのHomePodで異なる曲を再生したりできる。操作は、Siriから、あるいはHomePodのタッチ面を長押しする。HomePodから、別のHomePodへメッセージを送ることもできる。

 また、2台組み合わせて左右のチャンネルを分離して、再生できる。

アップル製品との連携

 iPhoneを近づけるだけで、iPhoneで聞いていた曲、あるいは通話をHomePod側へ引き継げる。

 HomePodでは最大6人の声を認識でき、家族それぞれが音声操作でリマインダーを頼んだり、カレンダーのイベントを設定したりできる。

 Apple TV 4Kとペアリングしてホームシアターとして楽しめる。

 このほか、HomePodの「探す」を使うと、ユーザーは置き忘れたデバイスから音を鳴らして見つけることもできる。

スマートホーム機能

 煙と一酸化炭素の警報音を検知でき、ユーザーのiPhoneへ知らせることもできる。

 HomePod(第2世代)には新たに温度と湿度のセンサーも内蔵されている。たとえば指定した室温になると、自動的にブラインドを閉める、扇風機をオンにするといった設定もできる。

 スマートホーム向けデバイスの規格「Matter」をサポートし、ホームハブとしても使える。