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「90年代から抜け出せていない」、RCSを採用しないアップルをグーグルが批判

 グーグルは、同社公式ブログにおいてメッセージング規格「SMS」で最初のメッセージが送られてから30年を迎えるなか、新規格であるRCSを紹介し、同規格の採用に踏み出さないアップルを批判しているとも受け取れる文章を掲出した。

グーグルのブログより

 RCS(Rich Communication Services)は、メッセージングサービスの規格のひとつ。従来のSMSでは難しかった、グループチャットや大容量の写真などのやりとりなどに対応する。日本ではNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの「+メッセージ」や楽天モバイルの「Rakuten Link」がRCSにもとづいたサービスを提供している。

 同ブログでは「多くのモバイル業界でRCSが使われる中、ある会社だけが腰が重い」とアップルについてとみられる表現をしつつ、RCSに移行すべき理由として「新たな業界標準であること」を挙げる。

 そのなかでは「アップルがRCSの採用を拒み、AndroidとiPhone間でSMSにもとづいたサービスを提供することは、90年代から抜け出せていないことを意味する」と、より直接的な表現でアップルを批判。「願わくば、アップルが(グーグルからの)メッセージを受け取り“緑色と青色吹き出し論争”を終わらせたい」とも付け加えた。

 iMessageのインターフェイスでは、iPhoneユーザーからのメッセージは青色の吹き出しで、それ以外の場合は緑色の吹き出しで表示される仕組みになっている。

 このほか、RCSを採用すべき理由としてSMSでは非対応だったE2E暗号化による「セキュリティの高さ」、高画質な写真や動画への対応に加えてグループチャットなどによる「会話のアップグレード」を挙げている。