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iPhoneユーザーは「+メッセージ」インストールが必須と改めて思った体験

 私の夫はiPhone 12 miniを使っているのですが、先日、夫が母親と電話で話した際に、「『メッセージを何度も送っているのに返事がまったくこない、どうしたんだ』と言われた」と、夫から相談を受けました。

 2人はつい数週間前まで、何の問題もなくショートメッセージをやり取りしていたはず。そんな中、義母は最近、機種変更をした模様。その後、メッセージに夫が反応しなくなったようです。

 義母の電話番号は変わらず、端末名は詳しく聞かなかったものの引き続きAndroid。そして夫はiPhone。AndroidスマホからiPhoneへメッセージが届かないとなれば、それは「+メッセージ」案件だろうと予想できます。

 そこで夫のiPhoneに「+メッセージ」アプリをインストールさせたところ、無事に義母からのメッセージを受信できるようになりました。

 「+メッセージ」は携帯電話番号でやり取りするSMSの進化版。スタンプや各種ファイルも送受信可能で、GSMAが標準化したRCSという規格をベースにしていると聞いています。SMSのように1通いくらではなく、LINEのようにデータ通信量を消費して送受信するので、気軽に使える良いサービスだとは思うのですが、残念ながら、ある条件になると、iPhoneの標準の「メッセージ」アプリでは「+メッセージ」から送られたメッセージを受信できない場合があるようです。

iPhone版「+メッセージ」。今まで届いていた人からメッセージが来なくなったら、+メッセージをインストールして確認してみることをお勧めします。

 義母のメッセージが突然届かなくなったのは、機種変更したタイミングで+メッセージを使うようになったからだと思われます。そういえば、最近のキャリア版のAndroidスマホは「+メッセージ」のアプリがプリイン&ホーム画面に配置され、特にこだわりのない人はデフォルトのメッセージアプリを+メッセージにしてしまうでしょう。

 でも、AndroidからiPhoneへメッセージが届かなくなるのは困る部分。受けとる側は気がつきようがありません。ショップのスタッフの方は、機種変更の際に、「+メッセージ」はiPhoneにはメッセージが届かない可能性があることを、一言注意しておいてくれるといいなと思います。

 通常、「+メッセージ」は相手が「+メッセージ」に対応しているかどうかをサーバー側でチェックし、対応していない端末にはSMSとして送信するそうです。そのため、どういう理由で今回、義母のAndroidからの「+メッセージ」を夫のiPhoneが受信できなくなったのか分からないのですが、iPhoneユーザーは、「+メッセージ」が受信できない場合があることを頭の隅に置いておくこと、また「あの人から最近、メッセージが来なくなったなぁ」という場合には「+メッセージ」を確認してみることも必要だなと思ったのでした。

 iPhoneで「+メッセージ」を使うと、なぜ2つもメッセージアプリが必要なんだとか、そもそもiPhoneがRCSに対応していないのはどうなんだ、など思うことはあります。でもiOS 17でメッセージに新たな機能が追加されるという情報を見ると、やっぱりそれはそれで楽しみに思ってしまうのでした。

iPhoneで使う+メッセージはデュアルSIMに対応せず。ぜひとも対応してもらいたい部分です