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ソフトバンクとHAPSモバイル、HAPS向けの「電波伝搬推定法」搭載のシミュレーター開発

 ソフトバンクとその子会社であるHAPSモバイルは、ITU-Rの国際標準化に貢献した、成層圏通信プラットフォーム(HAPS)向けの「電波伝搬推定法」を実装した電波伝搬シミュレーターを開発した。

 このシミュレーターにより、HAPSサービスに向けた電波伝搬解析をより正確に効率的に行うことが可能になる。

 HAPSをネットワークインフラとして運用するためには、成層圏から地上に向かって発信される電波が届く範囲を正確に推定する必要がある。

 その正確な推定にはHAPS向けの「電波伝搬推定法」が必要だという。この推定法では、送受信のアンテナ間のあらゆる伝搬損失の要因を環境に応じて考慮することができる。

HAPS向け電波の伝搬損失が起きる要因

 今回開発されたシミュレーターは、HAPS向け「電波伝搬推定法」の計算方法を実装していて、井戸や経度によって異なる気象データや、地理情報を活用して伝搬損失を解析できる。

 そのため、世界中のあらゆる地域に正確な電波伝搬解析を行うことができる。

 今後も、ソフトバンクとHAPSモバイルは、電波伝搬シミュレーターを活用し、電波伝搬解析やシステム設計の検討を行うという。