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CEATEC 2022NECブース、ローカル5G小型基地局や量子コンピューティング技術などを出展

2022年10月17日 17:33

　幕張メッセ（千葉県千葉市）で10月18日～21日に開催する技術展示イベント「CEATEC 2022」にNECが出展し、ローカル5Gの小型基地局や量子コンピューティング技術を使ったソリューションなどを展示している。

ローカル5G小型基地局

　CEATEC AWARD 2022で総務大臣賞を受賞したローカル5G小型一体型基地局「UNIVERGE RV1200」は、従来の基地局では別々だった装置を一つに集約し、小型化した基地局。

　担当者によると、これまでのローカル5G基地局は、携帯事業者などが使う商用5Gの基地局の小型版のようなものだったという。今回の小型基地局では、従来基地局よりも大幅に安価とできた。これにより、中小企業からの引き合いがこれまでより多くなったという。

　また、機器をA4サイズ程度に小さく、また約3kgに軽量化することで、これまで設置が難しかった場所でも、エリア化することができる。複数の機能を集約することで、エリア拡張時もかんたんに対応できるとしている。

　小型基地局1つで半径50m程度をエリア化できる。

　NECでは、ローカル5Gの導入をまるごとサポートするソリューションを展開している。導入のハードルとなる事前の干渉調査や基地局免許の取得などをトータルでサポートするという。

低価格で実証できるトライアルパックを提供

ローカル5G関連製品

提供デバイス例

　量子コンピューティング技術は、量子コンピューターの原理をコンピューターでシミュレーションするもの。これまでのコンピューターが苦手としていた分野について、自動化を図れる技術。

　今回は、「エンジニアの派遣」と「保守部品の配送」と別々に動く計画を、量子コンピューティング技術で最適化するソリューションが展示されている。

　配送時刻や配送エリア、部品の種類や配送手段といった膨大な組み合わせがあるものから、最適な配送計画を策定し、現在ベテラン社員が実施している計画と同水準の計画を自動で生成できるという。

　NECでは今後量子コンピューティング技術のユースケースを検証していくとともに、ユーザーが抱える問題を量子コンピューティング技術やAI技術などNECがもつ技術で解決を図れるように取り組みを進めていくとしている。

今回の展示内容

量子コンピューティング提供サービスは、オンプレミスやクラウドでも展開されている

【お詫びと訂正】
ローカル5G小型基地局について、小型化による費用削減効果の文言を修正しました。
無線従事者免許の取得サポートについて、NECでは実施していない旨を確認したので、該当部分を修正しました。