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Google Fi、Pixelで使うとモバイル通信を自動的に暗号化

 米グーグル(Google)は、10月の全米サイバーセキュリティ意識向上月間にあわせて、個人情報をより簡単に保護するための取り組みを公式ブログで公開した。

Pixelスマホで「Google Fi」のモバイル通信を自動的に暗号化

 Googleの提供する通信サービス「Google Fi」を、Android 12以降を搭載するPixelスマートフォンで使うと、スマートフォンが「Google Fi」経由で送受信するデータを自動的に暗号化する機能が追加された。

 暗号化は、条件を満たすユーザーの通信に自動的に適用され、ユーザー自身が設定変更をしたり、追加の費用を支払ったりする必要は無い。

 また、Wi-Fi接続では、「Fi Virtual Private Network(VPN)」を有効にすると、Pixelスマートフォン以外を含めて、モバイルデータ通信とWi-Fiの両方を対象にWebサイトの閲覧内容やデータ通信が暗号化される。

 「Fi VPN」を有効にすると、WebサイトがIPアドレスによってユーザーをトラッキングしたり、位置情報を取得したりすることを防げるようになる。

音声通話やチャットもセキュアに

 「Fi VPN」を有効にしたAndroidスマートフォンで、「Google Fi」で音声通話を利用すると、エンド・ツー・エンドの暗号化が行われる。また、相手先がメッセージアプリによるチャットを許可している場合は、チャットでやりとりする写真・動画・テキストも暗号化の対象となる。

 「Google Fi」を家族やグループで利用している場合は、Webサイト閲覧、音声通話、メールなどお互いがやりとりした通信内容を非公開にできる。

迷惑電話のブロック機能も無料

 「Google Fi」は、全てのプランで、自動ダイヤルや自動音声メッセージなどによる電話や詐欺電話をブロックする機能が、追加料金なしで利用できる。

 また、第3者によるアカウント利用が疑われるアクティビティの検出や、アカウントの回復機能も標準の機能として提供される。

 このほか、家族向けの機能を使うと、知らない人からの連絡を防いだり、データ通信予算を設定したり、家族と位置情報を共有したりできる。