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公式ミュージックビデオも作れる性能、「Xperia 5 IV」発表配信で語られた内容とは

 ソニーは、Xperiaシリーズの最新機種となるAndroidスマートフォン「Xperia 5 IV」をグローバルで発表した。

 日本でも発売される予定の「Xperia 5 IV」の発表のようすはYouTubeで配信され、英国のシンガーソングライターであるキャット・バーンズ(Cat Burns)が登場した。本稿では、発表の内容をお届けする。

キャット・バーンズ

 冒頭では、「今から流れるミュージックビデオは、新しいXperiaで撮影・録音されたものです」という字幕のあとに、キャット・バーンズの新曲「People Pleaser」のミュージックビデオが放映された。

 続いてキャット・バーンズ本人が「Xperia 5 IV」を手に持って登場。「ミュージックビデオ全体と、この曲の特別なアカペラの部分は、新しいXperiaを使ってレコーディングされた。それがこの、Xperia 5 IV」とコメントし、笑顔を見せた。

 ミュージックビデオの監督を務めたネイサン・ジェームズ・ティティ(Nathan James Tettey)氏は、「『People Pleaser』のミュージックビデオのような規模の動画を、スマートフォンで撮影したのは初めて」と語る。

 「ただ、自分が目にしたいと思うものを書き、技術を駆使してそれを作り上げていくという“原理”は、間違いなくそのままだった」と同氏は続けた。

ティティ氏

 キャット・バーンズも、「携帯電話でミュージックビデオを撮影したのは、これが初めて」とコメント。ミュージックビデオの完成度については「とてもクールな仕上がり」と満足感を見せた。

 また、撮影監督を務めたジョマー・オミリー(Jomar O'Meally)氏は、「撮影者は、これまでとは違った角度や視点で撮影できる」と語り、「Xperia 5 IV」の魅力を紹介。

オミリー氏

 ティティ氏も「Xperia 5 IVを使うことで、スタジオの大きなカメラレンズとは異なり、人々のより自然な振る舞いを引き出せる」とコメントした。

 オミリー氏は、「アイトラッキングやオートフォーカスは、驚異的。動きの多いシーンの撮影では、オートフォーカスが常に正確に機能していた。また、マニュアルフォーカスも非常にシャープでレスポンスがいい」とコメント。また、「フレームレートやシャッターアングル、ホワイトバランスを自分で細かく設定できるのもいい」と続け、撮影監督ならではの視点で「Xperia 5 IV」を紹介した。

 ティティ氏は最後に、「Xperia 5 IVによってイマジネーションが広がる。優れた技術を小さなものに凝縮している点もとても魅力的で、一般的な人でも使える」と付け加えた。

 キャット・バーンズは、「Xperia 5 IV」の録音機能のクオリティを称賛した。

 SNSアプリ「TikTok」を中心にブレイクした彼女は、「私は普段、ソーシャルメディアに投稿するアカペラを携帯電話で録音している。そうすれば、ノートパソコンを使わず、すぐに発信できるから」とコメント。また、「自分の曲のコーラスだけをアカペラで録音してみて、とてもいいと感じた」と語った。

 続いて、「Xperia 5 IV」の主な機能が紹介された。

 ソニーのカメラ「α」シリーズの技術を搭載した「Xperia 5 IV」は、被写体の瞳にピントを合わせる「瞳AF」機能を備える。また、4K 120fpsの動画撮影や、20fpsのAF/AE追従による高速連写をサポート。発表では、「Xperia 5 IVが優れているのは、(アウトカメラの)3つのレンズすべてで、このような機能が利用できること」とアピールされた。

 また、フロントカメラには新開発の大型センサーが搭載され、自撮り(セルフィー)をより美しく撮影できるようになった。

 オーディオ性能では、ソニー独自の高音質技術「DSEE Ultimate」に対応。MP3やAACなどの圧縮音源について、圧縮で失われがちな高音域や消え際の微小な音を再現し、ハイレゾ相当の高音質で音楽を楽しめる。

 また、周囲のあらゆる方向から音が流れてくるような錯覚をもたらす「360 Reality Audio」もサポートする。

 ゲーミング性能について、プロeスポーツ選手と共同開発したという「Game Enhancer」を搭載し、ディスプレイやオーディオなどの設定をカスタマイズできる。

 ディスプレイは120Hzのリフレッシュレートや240Hzのタッチスキャニングレートに対応。

 そのほか、ゲームにおける勝利の瞬間などを記録・共有するための機能も備えており、ライブストリーミングなどでリアルタイムに共有できる。

 サステナビリティに関する取り組みとして、「Xperia 5 IV」ではパッケージからプラスチック素材が排除された。紙製のものに置き換えるなどして、環境への負荷が抑えられている。

 カラーバリエーションは3色で、国や地域によって異なる可能性がある。「Be creative. Go compact.(クリエイティブに、コンパクトに)」というコンセプトの「Xperia 5 IV」は、9月上旬以降に発売される予定となっている。