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携帯ショップでマイナンバーカードの申請を手助け、料金無料で本日から開始

 携帯電話ショップでのマイナンバーカードの交付申請サポートが27日から始まった。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの各店舗で受け付ける。

マイナンバーカードを携帯ショップで申請

 携帯ショップでマイナンバーカードを申請するには、Webサイトにアクセスして個人情報を入力する必要がある。サイトの指示に従って、氏名や住所、郵便番号などを入力していき、顔写真を添付することで、申請を完了できる。

 手続きの過程でわからないことがあれば、ショップスタッフに気軽に質問しながら進められるため、ひとりで手続きをするのが不安といった場合でも安心して進められる。

QRコード申請書持参でも手ぶら申請でも入力内容は大枠で同じという

 顔写真を持参していなくても、申請用として適した写真の撮影をショップスタッフがサポートしてくれる。申請完了後、1カ月ほどで通知が届き、各ユーザーそれぞれの自治体の役場で実際のカードを受け取れるという流れになっている。

 携帯ショップでのサポートを受けるには、原則として予約しての来店が推奨されているが、マイナンバーカードの申請書などを持たずとも手ぶらでも可能という手軽さがメリットになっている。申請にかかる時間は多く見積もって30分程度という。

d garden 五反田店ではマイナポイント予約のための端末も設置

 実施店舗は、同事業に参画する各社の携帯ショップで、KDDIのUQスポットやソフトバンクのワイモバイルショップでも受け付ける。料金は不要で、回線契約がなくてもサポートを受けることができる。

ソフトバンクでのサポートの実施の様子(ソフトバンク広報 提供)

マイナンバーカード、普及率は4割強

 総務省によるマイナンバーカード取得を促進とした事業の一環で、ドコモやKDDI、ソフトバンク、全国携帯電話販売代理店協会(全携協)が参画する。

 総務省の資料によれば、マイナンバーカードの交付枚数は6月末時点で約5700万枚で、人口に対する交付率は45.3%。生活に密着した携帯電話ショップで申請をサポートすることで、交付枚数をさらに伸ばしていきたい狙いだ。

 NTTドコモ 営業本部 チャネルビジネス部 営業企画担当主査の中嶋大洋氏は「QRコード付の申請書もあるが、『登録の仕方がわからない』という方も多い。そこのサポートをしつつ、万が一(申請書を)持ってこずとも対応させていただく」と、ショップでマイナンバーカードを申請することのメリットを説明する。

デジタルデバイド解消に寄与

 一方で、携帯ショップ本来の端末販売やプラン契約の受付などをこなしながら、マイナンバーカードの交付申請サポートをすることになる。同サービスは無料とされており、携帯ショップ側の負担は大きそうだ。

左=NTTドコモ 中嶋氏 右=d garden 五反田店 山野氏

 こうしたことについて、d garden 五反田店 店長の山野法道氏は、業務を圧迫するほどの利用にはならず、バランスは取れるだろうという見方を示す。その上で「ドコモショップのミッションに『地域貢献』が含まれる。スマホ教室含めてデジタルデバイド解消が大きな役割で、今回のマイナンバーカードもそのひとつと考えている」と語った。

 さらに「こういったことで地域貢献し、その結果でドコモを皆様に認めていただいてユーザーになってもらえれば」と店舗としての意義を示す。

 同取り組みは、2022年度いっぱいまで続けられる予定となっている。