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通信障害になったらデジチケは? モバイルSuicaは? 公衆Wi-Fiは?
2022年7月2日 13:21
スマホのSuica、PASMO
たとえば、AndroidスマートフォンやiPhoneで使えるSuica、PASMOといった交通ICサービスは、通信障害でもしデータ通信ができなくとも、事前にチャージされている残高があれば利用できる。定期券の範囲は通常通り利用できるし、それ以外の区間を利用したり、買い物したりする場合も、残高で支払えればOKだ。
ちなみに残高不足の場合は、データ通信を活用してチャージすることになる。携帯電話サービスがダウンしていた場合、近くにWi-Fiサービスがあれば、そちら経由でチャージするといったこともできるし、外出前ならば多めにチャージするといった対策もできるだろう。現金でチャージできる券売機もあるし、コンビニでチャージできる。そうした機会も活用していきたい。
コンサートや映画のデジタルチケットは
主催者やサービスによって案内の内容が異なるのがデジタルチケット。
たとえば、映画の場合、イオンシネマはQRコードをかざして現地でチケットを発券する。この際、QRコードを持っていない(表示できない)場合は、「チケット購入番号」、「暗証番号」を手入力する、と案内している。すでに購入済ならば、そうした情報を事前にメモしておこう。
HUMAX CINEMAではQRコードをスクリーンショットで保存しておくと便利、とかねてより案内しており、そのまま使える。自宅でWi-Fi経由で通信できるといった状況で、事前にスクリーンショットを保存しておくと良さそうだ。
コンサートの場合はおおむね、「スクリーンショットは使えない」と案内されること多いようだ。一方で、たとえばジャニーズ事務所の「ジャニーズファミリークラブ」では、「大規模な電波障害の場合、スクリーンショットでの入場をお知らせする場合がある」としている。
街中で通信する方法は?
1回線しか使っておらず、その回線が使えなくなった、という場合、どうしたらよいだろうか。
たとえば友人や家族がそばにいて、他社回線を使っているのであれば、通信容量やバッテリーに限りがあるかもしれないが、通信できるスマホをモバイルルーター代わりにする「テザリング」という方法がある。
iPhoneであれば、「設定」→「インターネット共有」をONをにする。パスワードを設定し、そのパスワードをアクセスしていい人に知らせるといった流れだ。
Androidでは、「アクセスポイント」といった機能名で搭載されている。設定メニューの「アクセスポイントとテザリング」というメニューから、「Wi-Fiアクセスポイント」をONにすればいい。こちらもパスワードを設定して、つなげていい人に伝えよう。
公衆Wi-Fi
また、街中では、無料で利用できるWi-Fiサービスもいくつかある。
たとえば、NTT系列のNTTBPが提供する「Japan Connected-free Wi-Fi」は、専用アプリを入れておけば、駅や飲食店などの対応店舗でWi-Fiを無料で使える。
一方、KDDIでは、街中で利用できる通信サービスとして「au Wi-Fi アクセス」を提供している。
「au Wi-Fiアクセス」は、その名の通り、Wi-Fiで繋がる通信サービス。利用できるのは、「au PAY」のユーザーか、「auスマートパスプレミアム」のユーザーだ。
全国のカフェ、駅、ファーストフード、レストラン、商業施設などにアクセスポイントは設置されており、利用時には専用アプリ「au Wi-Fiアクセス」が必要。au PAYか、auスマートパスプレミアムで使うau IDでログインする。
なお、au Wi-Fiアクセスの設備は、固定回線につながっているところもある一方、場所によってはモバイル回線につながっている可能性もある。後者の場合、通信障害中は、「Wi-Fiにはつながっているけど通信できない」という状態になり得る。
eSIMを契約する
iPhoneや一部のAndroidでは、eSIMという仕組みに対応している。これは、プラスチックのSIMカードと同等の機能がスマートフォン内に組み込まれており、オンラインで契約し、その情報をスマートフォンで読み取ればモバイル通信できるようになるというもの。
国内では、eSIMが推進されてきたことで、ほとんどのサービスでeSIMが使える土壌が整ってきた。ただし、「今日、いますぐ使いたい」となれば、IIJmio、楽天モバイル、ソフトバンク、ワイモバイル、LINEMOといったサービスがひとまず候補になる。なお、NTTドコモは現在のところ、オンラインストアでeSIMの発行ができず、実店舗で申し込む必要がある。
詳しい手順は、本誌別記事をぜひご一読いただきたい。