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Z世代を取り込み狙う、メタバース内にソフトバンクショップがオープン

 ソフトバンクは、NAVER Zのメタバースプラットフォーム「ZEPETO」(ゼペット)にバーチャルショップ「ソフトバンクショップ in ZEPETO」をオープンした。

左からソフトバンク 土屋氏、同 原田氏、NAVER Z キム・ヒビン氏

メタバースに携帯ショップ

 ZEPETOのアプリなどをスマートフォンにダウンロードすると無料の3Dアバターを作成でき、ソフトバンクショップへ来店できる。10時~21時まではショップスタッフがアバターによる接客対応を行う。チャットのほか音声でのやり取りができ、対応言語は日本語のみ。21時以降は、オペレーターやチャットボットの対応になる。

 スタッフの説明を聞いた後には、ソフトバンクやワイモバイルの公式オンラインショップ、Softbank SELECTION オンラインショップにジャンプし実際の購入手続きに入るという流れになっている。

 ソフトバンク サービス企画本部 本部長の原田賢悟氏は、今回の取り組みをグループシナジーを活かした協業の一環として「新しい顧客接点という形でZEPETOを使った新たなコミュニケーションツールとして展開していく」と語る。

 リアル店舗やオンラインショップに次ぐ、新たなかたちのメタバース店舗を「対面と非対面の良いとこ取り」と表現する原田氏。「今後もグループシナジーを活かし、ユーザーとの接点拡大、サービス提供を頑張っていく」とした。

 また、他社ではオンラインとリアルの両面展開により、ショップ数を減らす向きもあるが「ソフトバンクショップはユーザーサポートの重要な拠点。積極的に店舗数を減らすためのものではない」ともコメントした。

若年層をターゲットに

 1990年代なかば以降に生まれたいわゆるZ世代と呼ばれる層を主なユーザー層として想定しており、ソフトバンク サービス企画本部 メタバース・NFT部の土屋茉由氏は「友達同士で手軽に来店でき、スタッフへ質問できる」とメリットを説明。

 Z世代を狙う理由として、原田氏は「お客様の選択肢を広げたかった。Z世代はショップに個人で来店してもらうことが少ない。友達と一緒にアバターとして来店してもらうという世界観を想像してZEPETOと組んでいる」と語った。

 ZEPETO内で契約などを完結することはできないが、オンラインショップではひとりで迷うような状況でも、スタッフに質問可能な環境をメリットとして、オンラインショップへの送客窓口の役割を果たすほか、スマートフォンの操作がわからない場合に質問するといったこともできるという。ただし、契約者情報の確認がともなうものはチャットサポートと連携して「My SoftBank」などにアクセスするかたちとなる。

 1ルームにつき最大で同時に16人まで入室できる。オンラインショップとの連携のほか、リアル店舗においてもZEPETO内で使えるクーポンの提供を予定しているほか、LINEMOの取り扱いも検討しているという。

キャンペーンも

 オープンを記念して「ソフトバンクショップ in ZEPETOオープン記念 コインプレゼントキャンペーン」を開始した。期間は9月30日までで先着50万人に達し次第終了する。

 期間中、ZEPETOアプリにログインし、指定の店舗で配布するチラシに記載のシリアルコードを入力するとZEPETO内で利用できるコイン5000コインをプレゼントする。

 チラシを配布するのは全国のソフトバンクショップ、ワイモバイルショップ、ソフトバンク取扱店。プレゼントの付与は1人につき1回まで。ソフトバンクユーザー以外も対象となる。