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Amazon、ドローン配送サービス「Prime Air」を米国で今年の後半に導入

 アマゾン(Amazon)は、ドローン配送サービス「Amazon Prime Air」について、米国カリフォルニア州ロックフォードで今年の後半に導入すると発表した。

 ロックフォードの地元当局と連邦航空局(FAA)の協力のもと導入される。

 Amazonによると、既存の技術では、目線の届く範囲に軽い荷物を短距離で運ぶことは比較的簡単だが、広範囲にまたがる顧客に配送できるネットワークを構築することがドローン配送の課題だとしている。

Amazon Prime Airはほかのドローンと何が違う?

 従来の多くのドローンは、他の航空機や障害物を感知して回避する機能を備えておらず、そのようなシステムでは、飛行ルート上に目視の監視員が必要になる。そのため、配達の範囲が狭くなる。

 一方、Amazonは、センス・アンド・アボイド・システム(sense-and-avoid system)を開発。これにより、目視による監視が不要となり、他の航空機や人間、ペット、障害物を安全かつ確実に回避しながら、より遠くまでドローンを運行させることが可能になったという。

 センス・アンド・アボイド・システムは、飛行中の安全性と地上への接近時の安全性を想定して設計したという。

 煙突のような進路上の静止物体や航空機のような移動体を発見すると、自動的に進路を変えて回避する。

 また、ドローンが降下してユーザーに荷物を届ける際、配達場所の周辺に人間や動物などの障害物がないことを確認するという。

 ロックフォードのユーザーはAmazonでAmazon Prime Air対象の商品を見ることができるようになる。注文方法は通常と変わりはない。

 ドローンの動きとしては、指定された配達場所まで飛行し、ユーザーの裏庭まで降下して、安全な高度でホバリング。その後、荷物を放ち、再び高度を上げるという流れになる。