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Amazonが梱包の簡素化を推進、紙袋による発送など

 アマゾンジャパンは、Amazonにおける商品の配送について、梱包の簡素化を推進していくことを発表した。紙袋を活用した配送などにより、梱包資材の削減を図る。また、梱包の開封など、利用者側の手間も減らすとしている。

 今回、一部の物流施設に専用のオペレーションが追加され、これまで段ボール製の箱や封筒などで出荷されていた日用品などの一部商品について、紙袋での配送が始まった。このオペレーションは、商品を保護しつつ梱包資材を削減できるよう工夫されているという。また、商品保護の観点から、ギフトや危険物、壊れやすいもの、液体は、紙袋による配送の対象外となる。

 また、これまで大型・中型商品の一部はメーカーの梱包のまま配送されていたが、一部の小型商品なども新たに対象となる。先述の紙袋による配送と同様、ギフトや危険物、壊れやすいものは、メーカー梱包のままでの配送の対象外。また、本やCDなどのメディア、コレクター向け商品、利用者のプライバシーに関わる商品も対象外となる。

 なお、今回の取り組みは、Amazonの独自配送網のみが対象。

 Amazonは、梱包の選定に機械学習を活用し、商品のサイズに適した段ボール製の箱や封筒などを使うことで、梱包を削減してきた。Amazonの2021年度版のサステナビリティレポート(英語)では、2015年から、出荷時の梱包重量が38%、梱包資材が150万トン以上削減されたことが紹介されている。