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「Android 13 Beta 2」公開――プライバシー強化とユーザー好みのUI設定、タブレットのマルチタスクなど
2022年5月12日 04:00
米グーグル（Google）は日本時間12日未明に「Android 13」の詳細と「Beta 2」を公開した。
開催中の開発者向けイベント「Google I/O」で披露されたもの。
Android 13では「プライバシーとセキュリティ基盤」「インターフェース」などが強化されるという。
プライバシーとセキュリティ基盤
Android 13では、共有する個人情報をより詳細に管理できるようになるという。
アプリがアクセスできるファイルをより詳細にコントロールできるようになる。これまで「メディアライブラリー」全体をアプリと共有するかどうかを選択できたが、Android 13では「写真とビデオ」「音楽とオーディオ」の2つのカテゴリーが登場する。
また、アプリの通知に関する権限をユーザーが選択できたり、位置情報が必要なアプリ数を削減したりされている。たとえば、Wi-Fiスキャンを有効にするために、位置情報は不要となっている。
このほか、クリップボードに関しても、「クリップボードへのアクセスでアラートを表示させる」機能や、クリップボードの履歴を短期間で自動的に消去する。
よりパーソナライズされたインターフェース
Android 13では、よりパーソナライズされたユーザー体験を提供すべく、OS全体に美しいカラーバリエーションをカスタマイズして適用できる。Pixel端末では、アプリのアイコンのカラーテーマ化も、グーグルのアプリだけでなく、対応するアプリを一括でテーマに合わせた色を適用できる。
導入される新しいメディアコントロールには、聴いている音楽に合わせてアルバム名や曲名が表示される。また、再生中の楽曲に合わせて、アルバムのアートワークをフィーチャーした新しいメディアコントロールも導入される。
また、マルチリンガルユーザー向けに、アプリごとに異なる言語設定を選択できるようになる。
タブレット端末
Android 12では、大きな画面のデバイス向けにレイアウトが最適化された。Android 13では、より優れたマルチタスク機能が導入される。
新しいタスクバーでタブレットの画面を分割し、メディアライブラリーにあるアプリを画面にドラッグ＆ドロップするだけで、2つのアプリを同時に利用できる。
また、スタイラスペンを利用する際、手のひらがペンと誤って認識されないように改良されている。
アプリの中には、大きな画面用に作られていないものもあり、これらのアプリについて、前述の取り組みに意味がないことが判明しているという。グーグルでは、今後数週間で20以上のアプリをアップデートし、画面いっぱいでアプリを利用できるように対応するという。
TikTokやFacebook、Zoomなどのアプリも、タブレットでの体験向上に向け改良されるとしている。