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「SA方式のミリ波で8Gbps越え」、クアルコムが最新モデム「X70」の性能アピール
2022年5月11日 15:54
米クアルコム・テクノロジーズ(Qualcomm Technologies)は、同社が開催した5Gサミットにおいて、5G対応の最新モデム「Snapdragon X70 5G Modem-RF System」の新機能や、テスト環境におけるパフォーマンスを明かした。
「Qualcomm Smart Transmit 3.0」
「Snapdragon X70 5G Modem-RF System」では、「Qualcomm Smart Transmit」を3.0にアップグレードし、新たにWi-FiとBluetooth通信を同技術のサポート対象とする。
同技術は、2Gからミリ波を含めた5Gまでのモバイル通信、Wi-Fi(2.4GHz/6/6E/7)、Bluetoothの出力をリアルタイムに管理し、上り通信のスループットとカバレッジを拡大するほか、端末の電力効率も改善する。
世界初の「ミリ波でSA方式」、ピーク速度は下り最大8Gbps越え
サンディエゴにあるクアルコム・テクノロジーズのテストラボでは、Keysight社の5Gプロトコル研究・開発ツールと、Snapdragon X70を搭載するテストデバイスを用いて、世界初となる5Gミリ波でのスタンドアロン(SA)方式での接続に成功した。
同テストでは、ピーク時の通信速度が下り8Gpbsを超えた。
SA方式のミリ波帯によって、Sub-6以下の周波数をアンカーバンドとして使用せずに、ミリ波帯の5Gネットワークを構築できる。
これにより、通信事業者はより柔軟に住宅などに固定無線アクセス(Fixed Wireless Access)サービスを展開しやすくなる。