ニュース

Apple、米国でセルフ修理用の純正パーツとマニュアル提供を開始

 米Apple(アップル)は、米国でセルフ修理用のマニュアルと純正パーツの提供を開始した。米国に続き、今年後半には欧州をはじめ、ほかの国でも利用できるようにしていく。

 200以上の部品、ツールが用意されるとのことで、専用サイトで公開されている修理マニュアルを見ると、たとえばiPhone 13 Proの場合、注文できるパーツとして、バッテリー、ボトムスピーカー、カメラ、ディスプレイなどが紹介されている。なお、基板は提供されない。電子機器の修理に慣れている人であれば、iPhone 12/13シリーズとiPhone SE(第3世代)のディスプレイ、バッテリー、カメラを修理できるという。

 2022年後半には、Apple Silicon搭載のMacに向けた修理マニュアルやパーツ、ツールも提供される予定。

 修理に必要なツールは、トルクドライバー、修理用トレイ、ディスプレイとバッテリーのプレス機などが用意され、アップルの修理ネットワークで用いられているものと同じ。1週間49ドルの修理ツールレンタルキットも利用できる。

 同社では、修理の経験がない、大多数の人にとっては純正パーツを用いる認定技術者のいるプロの修理業者がもっとも安全で、信頼できる修理方法になると説明。その一方で、「セルフサービス修理は、修理の手段をさらに拡大するための取り組みの一環」としている。

 修理へのアクセスの拡大について発表された文書では、製品を修理することで、より長く利用できるようになり、限りある資源を最大限、活用することにつながり、環境保護につながることをアピールしている。