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楽天モバイルとノキア、データセンター向け光回線で1Tb/秒の伝送に成功

 楽天モバイルとノキアは、楽天モバイルの商用の高密度波長分割多重(DWDM)ネットワーク上で、回線あたり毎秒1Tb(テラビット)の伝送に成功した。

 150GHzの光スペクトル上でノキアの「Photonic Service Engine」(PSE)を用いて達成したもの。2022年の1月に、関東に設置されている135km離れた2カ所のデータセンター間で実施された。現在の楽天モバイルのネットワークにおける200Gb(ギガビット)/秒と比較して500%の高速化を実現したことになる。

 さらに、楽天モバイルが商用利用している、通常より高速な伝送が可能になるDWDMネットワークにおいて、ノキアのDWDMラインシステムを用いてCバンド上で光ファイバーあたり32Tb/秒の伝送と、Lバンド拡張を用いて64Tb/秒へ拡張可能であることを確認したという。

 楽天モバイルでは、今回実証に成功した技術は増大するデータ通信需要に対して最大限の通信容量を提供し、800Gbイーサネット出力の最新世代のルーターへの対応に必要不可欠になるとしている。