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楽天シンフォニーとMTNグループ、南アなどでOpen RAN技術の実証実験へ

 楽天シンフォニーと中近東やアフリカを中心に通信サービスを提供するMTNグループ(MTN Group)は3日、南アフリカとナイジェリア、リベリアで「Rakuten Communications Platform」(RCP)を活用した4G/5GのOpen RAN試験を行うための覚書を締結した。試験は、年内に開始するとしている。

 今回の試験で楽天シンフォニーは、アフリカ地域で最大規模の通信事業者の1社であるMTNグループの既存通信ネットワークシステムで、高度な自動化と自律型ネットワーク機能を備えたRCPのOpen RAN技術を実証する。

 楽天モバイルが導入しているRCPを活用することで、クラウドオーケストレーション、ゼロタッチプロビジョニング(ZTP)、携帯電話基地局の試運転とネットワーク統合の自動化を実現できる。

 楽天モバイル子会社の楽天シンフォニーでは、楽天の通信関連のプロダクトやサービス、ソリューションを集約し、4G/5Gのインフラストラクチャとプラットフォームソリューションを世界規模でキャリアに展開している。楽天モバイルは、世界初の完全仮想化ネットワークによる商用サービスを2020年から提供開始しており、楽天シンフォニーを通じて同様の技術(RCP)を世界展開している。

 楽天シンフォニーとMTNグループは今後、アクセンチュアとテックマヒンドラと共同で、南アフリカ・ナイジェリア・リベリアで試験を実施していく。