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テレワーク時代にマッチした「Surface Duo 2」、マイクロソフトが語る優位性とは

 マイクロソフトは11日、デュアルスクリーンのAndroidデバイス「Surface Duo 2」を発売した。これに関連してSurface Duo 2の魅力や日本での展開について、マイクロソフト コーポレート バイスプレジデントのマット・バーロウ氏などがメディア向けに説明を行った。

デュアルスクリーンのAndroid

 Surface Duo 2は、マイクロソフトが開発したデュアルスクリーン搭載のAndroidデバイス。片面5.8インチ、両面で8.3インチの「PixelSense Fusion」ディスプレイを採用。チップセットにはクアルコム製の「Snapdragon 888」を搭載し、5G通信にも対応する。

 バーロウ氏は前モデルにあたるSurface Duoからの改善点について「ユーザーから5G対応の要望があった。加えてより高品質なカメラを搭載。ディスプレイサイズを維持しながら本体サイズを小型化した」と説明。

 このほかにも、オーディオ性能も向上したほか、NFC追加、本体色に黒色が追加されたことがある。Surface Duo 2の場合、本体カラーはグレイシアとオブシディアンの2色展開となる。

普通のスマホでは生産性維持困難

 新型コロナウイルスの影響により、テレワークが一般的になる中、オンとオフタイムの区別が曖昧になっていると日本マイクロソフト マーケティング&オペレーションズ部門 Surfaceビジネス本部本部長の石田圭志氏は語る。

 同社によれば、7割超の人がスマートフォンのみでの作業に生産性の限界を感じているという。そうした中、一般的なスマートフォンよりも広大な画面を持つSurface Duo 2であれば、ライフスタイルの変化に合わせた価値を提供できるとした。

 ビジネスシーンにおいては、2つの画面を活かして、ビデオ会議に出ながら、片方の画面ではスタイラスでメモを取るといった、これまでのスマートフォンでは難しかった使い方を可能にしている。

 また、日常面においても2つのWebサイトを同時に立ち上げて見比べたり、「Xbox Game Pass Ultimate」でゲーム画面と操作パッドをそれぞれの画面に表示したりといったさまざまな使い方に対応できることをアピール。

 特に日本市場に向けては、電子書籍リーダーとしての使い方を推したいという石田氏。大型ディスプレイのおかげで見開き表示にして快適な読書が可能という。ゲーム・読書などの体験の幅を広げられ、より充実したプライベートを実現できるとした。

マット・バーロウ氏。お気に入りのSurface Duo 2の使い方は片方にアウトルック、片方にTeams

 バーロウ氏は、ニューノーマルが叫ばれる中でマイクロソフトが、社会人や学生、エッセンシャルワーカーなどの生産性向上などの支援を続けてきたとした上で「すべての人のためにSurfaceデバイスを用意している」とコメント。

 Surfaceシリーズは、Microsoft 365やTeamsなど、マイクロソフトのソフトウェア群で最高の体験をもたらせるようマッチングが図られており、WindowsやOfficeとの緊密な連携もなされていると強調。「WindowsやOfficeを最高の形で使えるようにしている。それを唯一実現できるのが我々、マイクロソフトだ」と自信を覗かせる。

 「今まで考えられなかったことが、Surface Duo 2を通じて実現できるのでは」と同機の魅力を語る石田氏。テレワーク中心の生活を送るユーザーに最適なデバイスと時代の潮流にマッチしたコンセプトであることをアピールする。

 一方で、2画面を備えたスマートフォンはまだまだ少数派という側面もある。そのスペックを存分に活かすには、アプリ側の対応も欠かせない。マイクロソフトでは、2画面用に開発されたアプリが同社純正・サードパーティに関わらず、多数あることを説明し、開発者もそうしたデバイスに向けて開発を行っていると、2画面を有するデバイスを取り巻く環境が徐々に整っていることを示唆した。

今後のアップデートなど

 Surfaceシリーズでは、継続的なアップデートで機能追加されることが魅力のひとつにもなっている。Surface Duoシリーズではどうなるのだろうか。

これについて、バーロウ氏は「Surface Duo 2でも継続的なアップデートで、マイクロソフト・グーグルどちら側からもユーザーが望む機能を追加する」とほかのSurfaceシリーズの例に漏れず、Surface Duo 2でも新しい機能が提供されうることを明らかにした。

 海外では日本に先行してリリースされていたSurface Duo 2。一般的なスマートフォンに比べてさまざまなことができるようになるなどの声がある一方、一部ではソフトウェア上の不具合が報告されているようだ。

 バーロウ氏は「月ごとのアップデートを実施しており、ユーザー体験は改善されている」とした。ただし、大画面モデル向けとされる「Android 12 L」へのアップデートについては、明確な答えを避けた。比較的高価な部類のデバイスだが、マイクロソフトとしてはSIMフリーモデルの提供を続け、現時点では通信キャリアとの協業は予定していないという。

 このほか、左右のディスプレイで色温度が異なるという事象があり、これについて石田氏は「検査は行っているが、差異が出る可能性もある。気になる場合、マイクロソフトのサポートに問い合わせてほしい」とした。

Surfaceを広げるキャンペーンも

 Surfaceシリーズは、続々と日本でも展開中だ。Surface Duo 2以外にも新たに「Surface Laptop Studio」が3月1日に発売されることが明かされた。

 加えて、これまで法人向けに販売されていた「Surface 7 Pro+」が一般向けにも2月8日に発売される。数量限定で「タイプ カバー」が同梱されるモデルが1月29日に発売される予定。価格はそれぞれ、13万1780円と11万9680円となる。

 このほか、Surface Duo 2とセレクトショップのユナイテッドアローズとのコラボも予定されているという。テクノロジーとファッションの掛け合わせで新しいライフスタイルを提案するとしており、詳細は3月にも公開される。

 さらに学生向けに「Surface Pro 8」「Surface Laptop 4 13.5"」が最大1万5400円オフで提供されるキャンペーンも実施している。