ドコモら3社、「ナッジ」で鉄道の混雑解消を図る共同実験

　NTTドコモ、NTT、JR東日本は、鉄道の利用者に混雑を避ける行動を効果的に促す技術（行動変容促進技術）の有効性を検証するための共同実験を実施する。期間は1月24日～3月31日。

本共同実験のイメージ

　本共同実験は、実験参加者として募った山手線の利用者約1000人を対象に、JR山手線沿線で実施される。

　実験では、実験参加者のプロファイル情報（「損失回避する傾向が強い」などの心理的特性）を分析し、それぞれの心理的特性に応じた効果的な働きかけ（ナッジ）により、行動変容を促す。

　具体的には、心理的特性にあわせて、列車や駅の混雑を避ける行動や、徒歩や自転車などの代替移動手段を利用する行動を促すための効果的なメッセージを複数パターン用意する。

　そして、ドコモの「dポイントクラブ」アプリで実験参加者へメッセージを配信することで、行動変容の有無や、心理的な特性に合わせたメッセージにより行動変容が促進されたかどうかを検証する。

　3社は本共同実験を通して、行動変容促進技術のさらなる高度化を図るとともに、より大規模な実証実験の実施や商用サービス化をめざすとしている。