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「米国の5Gで航空便が欠航」、日本の「5Gと空港」はどうなってる?

 1月18日、ANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)が予告した米国便の欠航の可能性。その背景には、米国での5Gサービスで用いる新たな周波数が、航空機の電波高度計に干渉する恐れがある。

 米国ではひとまず携帯電話会社がさらなるサービス開始延期を実施したと伝えられているが、その一方で、日本では同じことが発生しないのだろうか?

 21日、閣議後の会見に応じた金子恭之総務大臣は、5Gサービスと電波高度計の混信を避けるための技術的条件は、2018年に情報通信審議会で取りまとめ済み、と説明。

 具体的な取り組みとしては、空港周辺で、5G基地局の設置を禁止する区域を設けるなどのルールを定めているという。

 日本では2020年3月に5Gサービスがスタートした。まもなく2年を迎えることになるが、金子大臣は「これまで日本では5Gが電波高度計に影響を与えたという報告はない」と回答。米国の動向も引き続き、関係省庁と連携して注視していくとした。

金子大臣