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「マイナンバーカードで図書館を利用する」アプリ、北九州市で実験

 NECソリューションイノベータと北九州市は、マイナンバーカードで本人確認をする図書館アプリの実証実験を開始する。

 なお、図書館サービスにおいて、公的個人認証サービスによる本人確認とスマートフォンアプリを活用した取り組みは国内で初めてとなる。

図書館アプリの利用者登録~利用者番号発行までの流れ

 本アプリは、図書館の利用者登録の際に、マイナンバーカードをNFC対応スマートフォンにかざすことで本人確認し、アプリ内に利用者番号を発行してデジタル利用者カードとして使用できるもの。

 利用者登録時に図書館職員の確認などが不要になるほか、図書館の閉館時でも利用者登録が可能となる。

 また、本アプリをデジタル利用者カードとして使用するため、図書館窓口で利用者カードを作る必要がなく、カードの物理的な紛失やなりすましのリスクを軽減することができる。

 さらに本アプリでは、オンライン蔵書目録(WebOPAC)に接続し、書籍検索や貸し出し予約ができるほか、返却期限の到来や予約した書籍の準備状況などにおけるプッシュ通知機能を搭載する。

 なお、本実証実験は、2022年1月~3月(4月以降も継続予定)に、北九州学術研究都市内の図書室で実施される。

 NECソリューションイノベータは本実証実験を通じて、本アプリの改善や機能強化を実施し、2022年の事業化を目指すとしている。