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ドコモとソフトバンク、迷惑SMSを自動拒否する機能を提供へ

 NTTドコモとソフトバンクは、それぞれ、フィッシング詐欺などの可能性があるSMSを拒否する機能を提供すると発表した。

NTTドコモ

 危険サイトのURLなどが含まれるSMSを自動で拒否する「危険SMS拒否設定」を3月中旬から提供する。申込みなどは不要で利用料金は無料。

 これにより、不正なアプリのインストールや個人情報の詐取を意図するWebサイトへ誘導しようとするSMSが自動的に受信拒否される。送信元情報や本文の内容に基づいて、ユーザーが受信する前にネットワーク上で判断されるという。

 ahamoを含めたドコモ回線を利用するすべてのユーザーが対象となる。

ソフトバンク

 「なりすましSMSの拒否」「URLリンク付きSMSの拒否」「迷惑SMSフィルター」の機能を春頃に提供する。利用料金は無料。

 なりすましSMSの拒否では、差出人をソフトバンクなどと詐称したSMSを拒否できるようになり、URLリンク付きSMSの拒否では、携帯電話から送られてくる、本文中にURLが含まれるSMSを拒否できる。

 また、迷惑SMSフィルターは、機械学習による解析で、送られてくるSMSを悪質なものかどうかを判断し、拒否できる。これにより悪意のあるWebサイトへの誘導などを未然に防げる。

 このほか、従来の電話番号メール拒否・許可においてこれまでの電話番号に加えて、新たにアルファベットでの入力指定を追加する。これにより発信元がアルファベットで表示されるSMSの拒否が可能になるという。

 ソフトバンク、ワイモバイル、LINEMOのユーザーが対象で、利用料金は無料。これらのうち、なりますましSMSの拒否と迷惑SMSフィルターは自動で適用される。

KDDI

 KDDI広報部によると今回、ドコモとソフトバンクが発表したものと同様のネットワーク側でのSMSブロック機能の提供については、現在検討中という。

 現在、同社ではアプリ「迷惑メッセージ・電話ブロック」を提供している。詐欺の可能性があるSMSに加えて、2021年2月からは海外からの着信を警告・拒否できる機能が搭載されており、折り返すことで高額な国際電話料金が発生してしまう、いわゆる「国際ワン切り詐欺」などにも対応できる。

【追記 2022/1/13 16:25】
 KDDIの対応について追記しました。

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