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Amazonが「CES 2022」で発表した内容とは――「アレクサ、私を月へ連れていって」など
2022年1月6日 14:47
「アレクサ、私を月へ連れていって」
アマゾンは、NASAの宇宙探査ミッション「アルテミス I」の一部として、音声アシスタント「アレクサ(Alexa)」を宇宙へ送る。これは、米ロッキード・マーティンとの共同計画となっている。
宇宙空間におけるアレクサのテストを通じて、宇宙飛行士への支援体制を検討するほか、既存機能の改善も図っていく。
「アレクサ、私を月へ連れていって(Alexa, take me to the Moon)」と話しかけると、ミッションの進捗状況(マイルストーン)のリマインダーを設定できるとのこと。
ステランティスとの複数年契約
アマゾンとグローバル自動車メーカーのステランティス(Stellantis)は、複数年契約を締結した。テクノロジーの活用により、自動車における新たな体験を創出していく。
たとえば2024年から提供される予定の「STLA SmartCockpit」では、アレクサのスマートフォンアプリから、ステランティス製車両の車内温度設定などができるようになるという。
「Fire TV」を自動車向けに展開
アマゾンは、世界中で1億5000万台以上の販売実績を持つ「Fire TV」について、自動車向けの展開を強化する。
CES 2022では、「Fire TV」を内蔵した「シアタースクリーン(Theatre Screen)」を、独BMWが披露した。後部座席で4Kの映像を視聴でき、映画館のような映像を楽しめる。
AIを活用してガラスの割れる音を検知
米国で2月に発売される「Ring Alarm Glass Break Sensor」は、AIを活用したホームセキュリティ製品。センサーとして、壁や天井、窓の近くの家具に取り付けるしくみ。
同製品は、最大25フィート(約7.5メートル)離れていても、ガラスの割れる音を検知できる。音が検知された場合はスマートフォンのアプリに通知が届き、ユーザーの安全を守る。
スマートホーム規格「Matter」向けのサポート
アマゾンは、スマートホーム規格「Matter」のデバイスメーカー向けに、「フラストレーション・フリー・セットアップ(Frustration-Free Setup)」に関するドキュメントを公開した。
「フラストレーション・フリー・セットアップ」は、スマートホームデバイスのセットアップを支援するプログラム。ユーザーは「Matter」のデバイスを購入し、「Amazon Echo」から手軽にセットアップを行えるようになる。
なお、「Matter」は2021年5月に米Connectivity Standards Alliance(CSA)が発表した新規格のこと。アマゾンに加え、グーグル(Google)なども開発に参加している。