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ドコモ井伊社長、「0円プラン、やるつもりはない」

 NTTドコモの井伊基之社長は、10日の決算説明会において、競合他社が提供する「月額0円~」の料金プランの影響を問う質問に対し、ドコモでは同様のプランを展開する考えがないと語った。

井伊氏
「0円~のプランは、いわゆる低容量と言うか、通話やデータの利用が少ない人には魅力的だろうと思います。そうした低利用のお客様が楽天モバイルへ転出している事例もあると認識していますが、当社として0円プランをやるつもりはございません。(エコノミーMVNOと題する)MVNO様との座組が低容量・低料金の方にフィットするという考えですし。0円競争に参画するつもりはございません」

井伊社長(中央)

 競合他社では、今春より「1GBまで0円」という料金プランを楽天モバイルが導入。さらにKDDIは9月下旬から基本料0円で、データ通信量を別途購入する「povo2.0」を始めた。KDDIの髙橋誠社長は10月29日の決算会見において、「povo2.0」が楽天モバイル対抗という側面もあることを説明していた。

 井伊氏の発言は、ドコモとして取り組む考えがないことを明示したもの。一方で、2022年から傘下となるNTTコミュニケーションズによる「OCN モバイル ONE」や、フリービットと協業して提供する「エコノミーMVNO」が低廉な価格帯をカバーするものとあらためて説明した形となる。