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クアルコム、Snapdragon 778G Plusなどスマホ向けチップセット4種発表

 クアルコムは、「Snapdragon 778G Plus」などスマートフォン向けチップセット4種を発表した。

2021年Q4に搭載製品出荷

 発表されたのは、5G対応の「Snapdragon 778G Plus」「Snapdragon 695」、「Snapdragon 480 Plus」と4G対応の「Snapdragon 680」の4種類。

 これらを搭載する製品は、HMD Global(ノキア)、モトローラ、Honor、オッポ、vivo、シャオミから2021年第4四半期に発売される見込みという。

 クアルコムによると、ハイエンド機種向けの「Snapdragon 8xx」シリーズに搭載されていた機能を下位モデルにも広げることで、全体的にSnapdragonの需要は拡大しているという。

 Snapdragon 7xxシリーズ搭載のスマートフォンは2020年には44%増。Snapdragon 4xxシリーズにおいては、2021年1月の「Snapdragon 480」の発表から現在までで、85以上の機種に搭載の実績またはその予定があるとした。

5G対応は3種

 Snapdragon 778G Plusは、CPUにKryo 670、GPUにAdreno 642Lを採用。プロセスルールは6nm。

 「Snapdragon X53 5G Modem-RF System」を搭載し、5G通信はSub 6に加えて400MHz幅のミリ波にも対応する。通信速度は下り最大3.7Gbps、下り最大1.6Gbps。カメラ処理のISPは「Spectra 570L」。

 前モデルの「Snapdragon 778G」に比べてCPU・GPU性能ともに向上しており、最先端のゲーミングやAIを利用できるという。

 Snapdragon 695は、CPUにKryo 660、CPUにAdreno 619を採用。プロセスルールは6nm。

 モデムは「Snapdragon X51 5G Modem-RF System」を搭載し、Sub 6とミリ波(200MHz幅)の両方に対応する。通信速度は下り最大2.5Gbps、上り最大1.5Gbps。カメラ処理のISPは「Spectra 346T」。

 これまでのSnapdragon 690からCPUで15%、GPUで30%性能が向上している。

 Snapdragon 480 Plusは、CPUにKryo 460、GPUにAdreno 619を採用。プロセスルールは8nm。

 Snapdragon 695と同様にモデムには「Snapdragon X51 5G Modem-RF System」を搭載し、Sub 6のほかミリ波(200MHz幅)にも対応、下り最大2.5Gbps、上り最大1.5Gbpsの通信速度に対応する。カメラ処理のISPは「Spectra 345」。

4G用チップセットも1種ラインアップ

 Snapdragon 680は、今回発表された中で唯一の4G対応チップセット。CPUにはkryo 265、GPUにはAdreno 610を採用した。プロセスルールは6nm。

 モデムには「Snapdragon X11 LTE modem」を搭載し、下り最大390Mbps、上り最大150Mbpsの通信速度に対応する。カメラ処理のISPは「Spectra 346」。