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南海りんかんバスで「Visaのタッチ決済」実証実験、10月1日~

 南海電気鉄道、南海りんかんバス、三井住友カード、QUADRAC、ビザ・ワールドワイド・ジャパン、小田原機器は、2021年10月1日~12月12日に、高野山内・山麓の路線バスにおいて「Visaのタッチ決済」による実証実験を実施する。

 本実証実験は、公共交通機関でのVisaのタッチ決済の有用性などの検証が目的。海外で普及しているVisaのタッチ決済を観光バス路線で導入し、環境整備課題の抽出を図る。

 実施路線は、南海りんかんバスの「【高野山内路線バス】高野山内線、千手大門線、鶯谷線(停留所数27)」と「【高野山麓世界遺産アクセスバス】橋本丹生都比売線、高野丹生都比売線(停留所数14)」。

 バスの乗車口と降車口にVisaのタッチ決済の専用読取端末機を設置し、乗車・降車時にVisaのタッチ決済で運賃が支払えるようにする。

タッチ決済のイメージ

 Visaのタッチ決済の利用履歴は、QUADRACのQ-moveサイトにアクセスし、会員登録を済ませることで確認できる。

利用履歴確認方法

 なお、南海電鉄16駅では、 2021年4月3日~12月12日までVisaのタッチ決済およびQRコードの「南海デジタルチケット」による実証実験を実施している。Visaのタッチ決済を用いて鉄道から観光地までのバスを乗継利用できるのは今回が国内初となる。

 また、紀伊半島外国人観光客受入推進協議会「高野山デジタル対応推進部会」では、南海デジタルチケットによる、高野山エリアを中心としたMaaS事業の実証事業「KiiPass Koyasan(キーパス高野山)」を10月1日~11月28日に実施する。

 「KiiPass Koyasan」は、高野山・山麓地域において、電車・バスや観光施設、アクティビティなどのチケットの予約・決済・発行・利用がスマートフォン1つでできるWebシステム。チケットのデジタル化により、ウィズコロナ時代に対応した観光周遊モデルの構築を目指すという。