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KDDI総研ら4社、Beyond 5Gの無線通信を支える光ネットワークに向けた研究着手

 KDDI総合研究所は、香川大学、日本電気、サンテック、古河電気工業の4社と、情報通信研究機構の「Beyond 5G研究開発促進事業」にかかる委託研究の基幹課題「Beyond 5G超大容量無線通信を支える空間多重光ネットワーク・ノード技術の研究開発」に採択され、NICTと委託契約を締結の上、研究に着手したことを発表した。

 同研究開発では、将来のBeyond 5G無線通信サービスを支える、経済性と転送性能に優れた超大容量光ネットワークの実現が期待されるという。なお、研究開発期間は最長で令和6年度まで継続の予定。

 Beyond 5Gの無線通信サービスに向けた研究開発が推進される中で、今回の研究では、マルチコアファイバ(MCF)などの空間多重技術に基づく超大容量空間多重光ネットワークに必要な基盤技術の研究開発が行われる。

 マルチコアファイバとは、現在使用されているような、髪の毛ほどの太さのガラス繊維の中にコアと呼ばれる光の通り道が1本だけ配置されている光ファイバとは違い、1本の光ファイバの中に複数本のコアが配置されており、光ファイバ1本当たりの伝送容量の大幅な増加が見込める。

 基盤技術の研究開発には、以下のようなものがある。

・階層化光ネットワーク・光ノード設計技術(香川大学)
・保守性に優れたファンイン・ファンアウト(FIFO)レス中継システム構築技術(KDDI総合研究所)
・MCFのコア毎に伝搬方向が異なる光信号の一括増幅技術(NEC)
・MCFのコア毎に切り替え可能な空間光スイッチ技術(サンテック)
・装置内接続用MCF配線・接続技術(古河電工)