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Apple Walletの身分証機能、米国アリゾナ州などから提供へ

 アップルは米国において、Apple Walletのデジタル身分証機能をアリゾナ州などから開始すると発表した。

 同機能を最初に利用できるようになるのは、米国のアリゾナ州とジョージア州。次いでコネチカット州、アイオワ州、ケンタッキー州、メリーランド州、オクラホマ州、ユタ州も対応する。

 これらの州においてTSA(米運輸保安庁)が指定する空港のセキュリティチェックやレーンでApple Walletに登録した運転免許証や州発行の身分証(state ID)が利用できるようになる。これにより、iPhoneやApple Watchだけで本人確認が完了し、カードを財布などから取り出す必要がなくなる。

スキャンのイメージ
TSAへ特定の情報を渡す際のイメージ

 自身のIDの登録は、アプリ画面上部の「+ボタン」から操作し、運転免許証や身分証の券面と自撮りを撮影し、発行元の州が確認すると完了する。

 アップルによれば、セキュリティやプライバシーは配慮されており、アップルと州はどこでユーザー自身の身分証が提示されたかといったデータは収集しないという。

 提示の際は、IDリーダーを通じて行うためiPhoneのロックを解除したり、誰かに渡したりする必要はない。生体認証での認証後には、TSAが指定する特定の情報のみを提示することもできるとしている。

 デバイス内部のデータも暗号化されており、紛失時にも「Find My」機能(探す)でデータを遠隔消去できる。