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モトローラから5G対応「Motorola edge 20」シリーズ、3機種が登場
光学5倍、光学3倍ズームカメラ搭載モデルも
2021年7月29日 23:06
「moto g」シリーズの上位モデルとして登場
北米や欧州、ラテンアメリカ、インド、アジア、中国などでビジネスを展開するモトローラは、スマートフォンのラインアップとして、ミッドレンジの「moto g」シリーズ、エントリー向けの「moto e」シリーズ、折りたたみボディのプレミアムモデル「moto razr」などを展開している。
今回発表されたMotorola edge 20シリーズは、moto gシリーズの上位モデルに位置付けられる。
Motorola edge 20シリーズの3機種は、いずれも各国で提供される5Gサービスに対応するほか、6.7インチのフルHD+対応のpOLED(有機EL)ディスプレイ、108MPイメージセンサーによるカメラを搭載する。
Motorola edge 20 Lite
今回発表された3機種のうち、もっともエントリーに近いモデルが「Motorola edge 20 Lite」になる。6.7インチのフルHD+対応pOLEDによるMax Visionディスプレイは、縦横比20:9で、HDR10+対応コンテンツを表示できるほか、色域はDCI P3に準拠。90Hzのリフレッシュレートにより、なめらかな表示を可能にする。
チップセットはMediaTek製Dimensity 5Gを採用し、RAMは6GBもしくは8GB、ROMは128GBを搭載。最大512GBのmicroSDメモリーカードでの拡張もできる。バッテリーは約5000mAhと大容量で、TurboPower 30Wによる急速充電にも対応する。
カメラは背面に1/1.52インチの108MPイメージセンサーを採用し、F1.9のレンズを組み合わせたメインカメラ、8MPのイメージセンサーにF2.2レンズを組み合わせた超広角+マクロビジョンカメラを搭載する。また、これらのカメラを補助するため、2MP/F2.4の深度センサーも搭載される。
108MPのイメージセンサーについては、複数の画素をまとめて、より多くの光を取り込むウルトラピクセルテクノロジー(Ultra Pixel Technology)に対応し、暗いところでも明るい撮影を可能にする。特定の色のみを残し、他のカラーをモノクロで撮影する「スポットカラー」などのユニークな撮影機能も搭載される。
フロントカメラはディスプレイ上部中央のパンチホール内に、32MPのイメージセンサーとF2.25のレンズを組み合わせたものが内蔵される。フロントカメラについても4つの画素を1つの画素として使い、より多くの光を取り込むクアッドピクセルテクノロジー(Quad Pixel Technology)に対応する。
5GネットワークについてはSub-6に対応し、国内でも利用されるn77/n78にも対応するが、国内向けの販売については未定とされている。価格は、欧州向けで349ユーロからとされている。
カラーは、エレクトリックグラファイト(Electric Graphite)とサイバーティール(Cyber Teal)の2色をラインアップする。
項目 | 内容 |
OS | Android 11 |
大きさ | 約166×76×8.25mm |
重さ | 約185g |
チップセット | Dimensity 5G |
メモリー(RAM) | 6/8GB |
ストレージ(ROM) | 128GB(最大512GBのmicroSDカード対応) |
ディスプレイ | 約6.7インチ(FHD+)pOLED 90Hzリフレッシュレート対応 |
アウトカメラ | 有効画素数 約1億800万画素、F値1.9レンズ 有効画素数 約800万画素、F値2.2超広角+マクロビジョンレンズ 有効画素数 約200万画素、F値2.4深度センサー |
フロントカメラ | 有効画素数 約3200万画素、F値2.25レンズ |
バッテリー容量 | 5000mAh(30W急速充電) |
ポート | Type-C、3.5mmイヤホンジャック |
対応バンド | 5G:n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n77/n78/n66 4G:1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/34/38/39/40/41/42/43/66 |
その他 | Wi-Fi(IEEE802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 5.0、NFC、防水・防塵(IP52) |
Motorola edge 20
今回発表された3機種のうち、中間的な位置付けのモデルが「Motorola edge 20」になる。
ディスプレイはMotorola edge 20 Liteと同じく、6.7インチのフルHD+対応pOLEDによるMax Visionディスプレイを搭載する。ディスプレイには耐指紋コーティングを施した米コーニング(Corning)製Gorilla Glass 3が採用される。
縦横比20:9で、HDR10+対応、DCI P3準拠の色域などは共通だが、リフレッシュレートは最大144Hzに対応し、タッチレイテンシは最大576Hzまで向上させることができる。ボディは5Gスマートフォンとしては最薄クラスの6.99mmに仕上げられている。
チップセットは米クアルコム(Qualcomm)製Snapdragon 778Gを採用し、RAMは6GBもしくは8GB、ROMは128GBもしくは256GBを搭載。バッテリー容量は4000mAhで、TurboPower 30Wによる急速充電にも対応する。
カメラは背面に1/1.52インチの108MPイメージセンサーを採用し、F1.9のレンズを組み合わせたメインカメラ、8MPイメージセンサーにF2.4のレンズを組み合わせた光学3倍望遠カメラ、16MPイメージセンサーにF2.2のレンズを組み合わせた超広角+マクロビジョンカメラが搭載される。
108MPイメージセンサーのメインカメラは、複数の画素をまとめて、より多くの光を取り込むウルトラピクセルテクノロジー(Ultra Pixel Technology)に対応し、暗いところでも明るく撮影できる。8MPの光学3倍望遠カメラは、光学手ぶれ補正にも対応する。
フロントカメラはディスプレイ上部中央のパンチホール内に、32MPのイメージセンサーとF2.25のレンズを組み合わせたものが内蔵される。フロントカメラも4つの画素を1つの画素として使い、より多くの光を取り込むクアッドピクセルテクノロジー(Quad Pixel Technology)に対応する。
5GネットワークについてはSub-6に対応し、国内でも利用されるn77/n78にも対応する。SIMカードはnanoSIMカードのデュアルSIMに対応し、両方のSIMカードスロットに5G対応回線が利用できる。国内向けの販売については未定とされている。価格は、欧州向けで449ユーロからとされている。
カラーは、フロステッドオニキス(Frosted Onyx)、フロステッドエメラルド(Frosted Emerald)、フロステッドパール(Frosted Pearl)の3色をラインアップする。
項目 | 内容 |
OS | Android 11 |
大きさ | 約163×76×6.99mm |
重さ | 約163g |
チップセット | Snapdragon 778G |
メモリー(RAM) | 6/8GB |
ストレージ(ROM) | 128/256GB |
ディスプレイ | 約6.7インチ(FHD+)pOLED 144Hzリフレッシュレート対応 |
アウトカメラ | 有効画素数 約1億800万画素、F値1.9レンズ 有効画素数 約800万画素、F値2.4望遠レンズ(3倍、OIS) 有効画素数 約1600万画素、F値2.2超広角+マクロビジョンレンズ |
フロントカメラ | 有効画素数 約3200万画素、F値2.25レンズ |
バッテリー容量 | 4000mAh(30W急速充電) |
ポート | Type-C |
対応バンド | 5G:n1/n3/n5/n7/n8/n28/n38/n41/n66/n77/n78 4G:1/2/3/4/5/7/8/12/18/19/20/26/28/32/34/38/39/40/41/42/43/66 |
その他 | Wi-Fi(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.2、NFC、防水・防塵(IP52) |
Motorola edge 20 Pro
今回発表された3機種のうち、もっともハイスペックで、最上位に位置付けられるのが「Motorola edge 20 Pro」になる。
ディスプレイは前述の2機種と同じく、6.7インチのフルHD+対応pOLEDによるMax Visionディスプレイを搭載する。縦横比20:9で、HDR10+対応、DCI P3準拠の色域などは共通で、リフレッシュレートは最大144Hzに対応し、タッチレイテンシは最大576Hzまで向上させることができる。
チップセットは米クアルコム(Qualcomm)製Snapdragon 870を採用し、RAMは6GB、8GB、12GBのいずれかで、ROMは128GBと256GBのモデルがラインアップされる。バッテリーは4500mAhの大容量のものを搭載し、TurboPower 30Wによる急速充電にも対応する。
カメラはほかの2機種同様、1/1.52インチの108MPイメージセンサーとF1.9のレンズを組み合わせたメインカメラ、16MPイメージセンサーにF2.2のレンズを組み合わせた超広角+マクロビジョンカメラが搭載される一方、望遠カメラは8MPイメージセンサーとF3.4のレンズを組み合わせた光学5倍望遠カメラが搭載され、光学手ぶれ補正もサポートされる。
フロントカメラはディスプレイ上部中央のパンチホール内に、32MPのイメージセンサーとF2.25のレンズを組み合わせたものが内蔵される。フロントカメラも4つの画素を1つの画素として使い、より多くの光を取り込むクアッドピクセルテクノロジー(Quad Pixel Technology)に対応する。
メインカメラとフロントカメラを同時に使い、動画や静止画を撮影する「デュアルキャプチャー」にも対応する。
5GネットワークについてはSub-6に対応し、国内でも利用されるn77/n78にも対応する。SIMカードはnanoSIMカードのデュアルSIMに対応するが、発売される国と地域によって、仕様が異なり、両方のスロットに5G対応回線が利用できるモデル、5Gと4GのSIMカードを1枚ずつ装着できるモデルがそれぞれ用意される。
国内での販売は未定とされているが、価格は699ユーロに設定されている。
カラーは、ミッドナイトスカイ(Midnight Sky)、イリデッセントクラウド(Iridescent Cloud)の2色に加え、テクスチャー処理によって革のような触感を再現したインディゴヴィーガンレザー(Indigo Vegan Leather)も展開される。
項目 | 内容 |
OS | Android 11 |
大きさ | 約163×76×7.99mm |
重さ | 約190g(カラー:ミッドナイトスカイ・イリデッセントクラウド) 約185g(カラー:インディゴヴィーガンレザー) |
チップセット | Snapdragon 870 |
メモリー(RAM) | 6/8/12GB |
ストレージ(ROM) | 128/256GB |
ディスプレイ | 約6.7インチ(FHD+)pOLED 144Hzリフレッシュレート対応 |
アウトカメラ | 有効画素数 約1億800万画素、F値1.9レンズ 有効画素数 約800万画素、F値3.4望遠レンズ(5倍、OIS) 有効画素数 約1600万画素、F値2.2超広角+マクロビジョンレンズ |
フロントカメラ | 有効画素数 約3200万画素、F値2.25レンズ ※中国向けモデルは性能が異なる |
バッテリー容量 | 4500mAh(30W急速充電) |
ポート | Type-C、DisplayPort 1.4 |
対応バンド | 5G:n1/n3/n5/n7/n8/n28/n38/n41/n66/n77/n78 4G:1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/20/26/28/32/34/38/39/40/41/42/43/66 ※中国向けモデルは対応バンドが異なる |
その他 | Wi-Fi(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.1、NFC、防水・防塵(IP52) |
スマートフォンをパソコンライクに使える「ready for」も進化
モトローラ製スマートフォンは従来から、端末をディスプレイなどに接続してパソコンライクに使えるモバイルデスクトップ機能「ready for」を搭載してきたが、今回のMotorola edge 20シリーズではさらに機能強化が図られている。
従来のready forでは、スマートフォンをディスプレイのHDMI端子に接続していたが、今回からワイヤレスでの接続にも対応する。
入力についてもマルチプル入力に対応し、スマートフォン本体のディスプレイをタッチパッドのように使う方法に加え、キーボードやマウスなどを接続して操作できるようになる。
ready forでディスプレイに表示されるデスクトップ画面のカスタマイズにも対応し、壁紙なども自由に変更できる。
また、スマートフォンのカメラを使い、動画付きのプレゼンテーションを作成できるほか、ゲーム中のチャットを操作しやすくするなどの機能向上も図られている。
さらに、Windows 10が動作するパソコンとの連携についても、ディスプレイに表示されるQRコードをスマートフォンで読み取るだけで接続できるようにしている。