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ソラコム、ソニー製「IMX500」搭載のAIカメラ「S+ Camera Basic Smart Edition」

 ソラコムは、AI処理機能を持つイメージセンサー搭載のカメラ「S+ Camera Basic Smart Edition」(サープラスカメラ ベーシック スマートエディション)を発表した。価格は7万1280円。9月初旬の提供開始を予定しており、予約は本日から受け付ける。

 S+ Cameraは、Linuxベースのソフトを内蔵し、カメラ側でAIモデルを実行できるデバイス。Webコンソールから撮影した画像やカメラの状態を確認、AIアルゴリズムの更新などができる。2020年7月に発売以降、商業施設や工場、倉庫などで活用されてきたという。

 今回の新モデルでは、ソニーセミコンダクタソリューションズ製のイメージセンサー「IMX500」を搭載。同センサーには、AIモデルを実行するDSP(Digital Signal Processor)が組み込まれており、撮影した画像の高速処理が可能。高速で動く人やモノの動態トラッキングや工場レーンの不良品検出など従来、アクセラレーターなど専用機器を必要とした処理速度が求められる用途に利用できるという。

 データの送受信にはモバイルネットワークを用いるため、ネットワーク環境の構築を必要としない。Web上からアルゴリズムを遠隔で更新でき、OSが停止した場合でも自動で再起動するため、設置作業以外でその場所へ足を運ぶ必要がない。

 サンプルアルゴリズムとして、定期画像送信、顔検出顔認識、差分動画・数字、文字読み取り、物体検出(含む動画)が利用できるほか、ソニーセミコンダクタソリューションズによるIMX500用AI(有償/無償)も提供される。

 利用には別途、「SORACOM Mosaic/inventory/Harvest Files」「特定地域向けIoT SIM plan-D」の月額料金が必要になる。