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Wi-Fiや有線からもソラコムのサービスを利用できる「SORACOM Arc」
2021年6月23日 12:33
ソラコムは、Wi-Fiや有線通信からもSORACOMサービスを利用できる「SORACOM Arc」の提供を開始する。
従来、ソラコムが提供する各種IoT通信のサービスを利用するには、ソラコムのネットワーク経由であることが前提で、ほかの通信を利用の場合はSORACOMプラットフォームを利用できなかった。
新たに提供される「SORACOM Arc」では、Wi-Fiや有線などからもSORACOMプラットフォームが接続可能になる。仮想SIMを各デバイスに対して発行。それをもって認証することで、デバイスとSORACOM プラットフォームの間で保護されたセキュアな通信経路を確立する。
認証や通信回線の確立には、オープンソースのVPNソフトウェアである「WireGuard」を採用。同プロトコルに対応するデバイスで利用できる。
基本料金は、1GBの通信容量で仮想SIMあたり月額55円。SORACOM IoT SIMと紐付けずに仮想SIMを単独で作成した場合、1仮想SIMあたり月額88円となる。
データ通信料金は仮想SIMあたり1GBで22円発生する。また、1仮想SIM分の基本料金と1GBの通信容量の無料利用枠が提供されるため、SIMやデバイスがなくてもSORACOMプラットフォームサービスを試用できる。
エージェントプログラムの「soratun」(ソラタン)を利用すると、仮想ネットワークインターフェイスやSORACOMプラットフォームへの接続を容易に作成できるという。また、SORACOM IoT SIMを利用している場合は、SIMを使用した認証により動的に仮想SIMが発行されるという。
モバイルネットワークとWi-Fi対応の2つのデバイスが混在する状況で、クラウド側は同じ環境を使用したいという場合やSORACOM IoT SIMを利用しているものの、データ通信量の削減として、屋内などではWi-Fiも併用したいなどといったニーズに対応できる。