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一部だけ高精細な映像を出力できる、ソニーがWebカメラなどに向けた新イメージセンサー「IMX675」

 ソニーセミコンダクタソリューションズは、セキュリティカメラやWebカメラ用のCMOSイメージセンサー「IMX675」を発表した。1/3型(対角6.53mm)で、有効画素数は約512万画素。サンプルの出荷は8月を予定している(サンプル価格は1518円)。

ニュースリリースより(以下、同)

 「IMX675」は、撮像画像の全画素を毎秒最大40フレームで出力すると同時に、任意に設定可能な特定領域の高速出力を実現する機能「Dual Speed Streaming」を搭載している。

 これにより、一台のセキュリティカメラで、情景の全体像をとらえつつ、高速で動く対象物を正確に認識することが可能になる。たとえば高速道路を撮影しながら、走行する車両のナンバープレートを認識するようなユースケースが想定される。

 また、独自の積層構造によって従来比で約30%の消費電力削減を実現する独自技術「STARVIS 2(スタービス ツー)」を採用。単露光方式として従来比で約2.5倍となる78dBのダイナミックレンジを実現し、ドライブレコーダーやWebカメラへの活用も想定する。

主な仕様
型名IMX675
有効画素数2608 (H) × 1964 (V) 約512万画素
イメージサイズ対角 6.53 mm (1/2.8型)
ユニットセルサイズ2.0μm (H) × 2.0μm (V)
フレームレート10bit 80fps、12bit 60fps
感度14840 Digit/lx/s
センサー飽和信号量(最小値)3895 Digit
電源電圧3.3V(アナログ)
1.1V(デジタル)
1.8V(インターフェイス)
主な機能Dual Speed Streaming, Clear HDR, DOL HDR
出力MIPI D-PHY 2/4 lanes
カラーフィルター配列Bayer配列
パッケージセラミックLGA 12.0mm×9.3mm