ニュース

ドコモ、5G対応ホームルーター「home 5G」を発表、データ無制限

 NTTドコモは19日、ホームルーターサービス「home 5G」と専用端末「home 5G HR01」を発表した。8月下旬にサービスを開始する。ドコモの5G/4G対応で、登録住所で使用できる。月額料金は4950円で、携帯回線とのセット割引などが提供される。

 「単身世帯や引っ越しが多い世帯など『申し込みからすぐに使用したい』」要望に応えたサービス。回線工事が不要で、専用端末はセットアップ済みでコンセントを差し込むだけでWi-Fi環境ができる。

 申込みは、全国のドコモショップや取扱店のほか、ドコモオンラインショップでも受け付ける。契約に際し、ドコモの携帯回線契約は不要。

 なお、同サービスは登録住所での使用に限定したサービスであるため、登録住所と異なるエリアから使用する場合は通信が切断される場合がある。

ギガホプランとのセット割引

 「5Gギガホプレミア」「ギガホプレミア」「5Gギガライト」「ギガライト」を契約中のユーザーが「home 5G」を契約すると、スマートフォンのプラン料金が最大1100円割引する「home 5G セット割」が適用される。

 割引額は、「5Gギガホプレミア」「ギガホプレミア」が1100円、「5Gギガライト」「ギガライト」は、月の使用データ容量が3GB以上のステップ3/ステップ4で1100円、1GB~3GBのステップ2で550円となる。

専用端末「home 5G HR01」

 home 5G専用端末の「home 5G HR01」は、シャープ製のホームルーター。

 無線LANはIEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax(Wi-Fi6、2.4GHz/5GHz)に対応。電波を特定方向に飛ばす「ビームフォーミング」にも対応する。

「home 5G HR01」実機(開発中)

 有線LANも対応し、同時接続台数はWi-Fiが最大64台、有線LANが1台まで対応する。Wi-Fiの設定は、WPSとQRコード読み取りによる設定方法をサポートする。

本体背面、WPSボタン、再起動ボタン、有線LANポート、電源ポート

 WAN側の最大通信速度は、5G通信時は受信時4.2Gbps、送信時218Mbps、4G通信時は受信時1.7Gbps/送信時131.3Mbpsまで対応する。LAN側の最大伝送速度は規格値でWi-Fiで1201Mbps(IEEE802.11 ax時)、有線LANで1000Mbpsとなる。

 本体カラーはダークグレーのみ。電源はコンセントから給電できる。

 本体の大きさおよび重さは開発中のため未定だが、ドコモの発表会で展示された開発中の実機では重さは実測754g、大きさは17×9.5×9.5cm。重さや大きさは製品版では変更される可能性がある。

 引っ越しなどで登録住所が変更になる場合は、住所の変更届出が必要となる。その際の変更手続きは、ドコモショップ、ドコモインフォメーションセンター、My docomoなどで行う。ただし、出張や旅行など一時的な滞在での利用は主な用途として想定していないため、登録住所の変更回数などを制限することも検討中という。

 SIMカードは専用のSIMカードが提供され、「home 5G HR01」で使用するSIMカードは、他のスマートフォンやタブレットなどに差し替えて使うことはできない。

 月間のデータ容量は制限が無いが、ネットワークの混雑状況によって通信が遅くなる、接続しづらくなることがあるほか、当日を含む直近3日間のデータ通信量が特に多いユーザーは、それ以外のユーザーと比べて速度が遅くなることがある。

 また、一定時間内または1接続で大量のデータ通信が行われる場合や、長時間接続する場合、一定時間内に連続接続する場合には、その通信を中断することがある。