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ソフトバンク、5Gを利用したデジタルアートを展示
2021年4月13日 06:00
ソフトバンクは、乃村工藝社と、5GとMEC(マルチアクセスエッジコンピューティング)を活用するデジタルアートを共同制作した。インタラクティブな作品として、企業が5Gの技術検証や体験ができる施設「5G X LAB OSAKA(ファイブジー・クロス・ラボ・オオサカ)」で展示されている。
体験者は、デジタルアートの前に立つと、「5G X LAB OSAKA」の展示会場に設置されたセンサーが骨格推定情報を取得し、5Gネットワークを介してソフトバンクが開発したインタラクション管理システムにデータを収集する。ここで収集したデータはインタラクション管理システムで制御信号に変換し、ソフトバンクのデータセンター内に設置したGPUサーバーに伝送される。
送られたデータは、サーバーに構築した仮想環境で、乃村工藝社が制作したデジタルコンテンツと連動させる。ソフトバンクの通信ネットワーク内で描画や物理演算が処理され、その結果が5Gネットワーク経由で展示会場へ表示される。これにより、会場を訪れる人の動きに合わせてリアルタイムに展示が変化する体験型のデジタルアートとして仕上げられている。
ソフトバンクでは、近年、ライブイベントや美術館などでデジタル技術による空間の演出や、来場者の動きに合わせたインタラクティブな演出が導入されていることから、今回のデジタルアート制作に至ったと説明。今後も、5GやMEC、インタラクション管理システムなどを活用した取り組みを進めていく。