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まもなく登場の「iOS 14.5」、アプリ開発者にプライバシー保護の対応呼びかけ

 アップルは5日、開発者向けのニュースとして、ユーザーのプライバシーを保護する取り組みを進めるよう呼びかける文書を発表した。まもなく登場する「iOS 14.5」「iPadOS 14.5」「tvOS 14.5」に向けた案内となる。

 2020年に登場した「iOS 14」では、新たにAppTrackingTransparency(ATT)と呼ばれる仕組みの導入が予告されていた。ATTが導入されるiOS 14.5以降、アプリ側は、ユーザーのトラッキング、デバイスの広告識別子について、ユーザーから許可を得ることになる。

 トラッキング、広告識別子を使うことで、たとえばユーザーの属性にあわせた広告配信(ターゲティング広告)が可能になる。

 ユーザーの同意を明確に得ることを求めるiOSの方針については、Facebookが反論することもあったが、アップル側はユーザーのプライバシーを保護する方針として導入する考え。

 5日、米紙ニューヨーク・タイムズのポッドキャスト番組「Sway」に出演したアップルCEOのティム・クック氏は、iOS 14.5とATTが今後数週間以内に登場するとコメントした。