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Google、新しいプライバシー保護の取り組み「Topics」を発表――脱「Cookie」への新たな取り組みとは

 米グーグル(Google)は26日、サードパーティCookieの代替技術として提唱しているプライバシー サンドボックスについて、新しい取り組み「Topics」を発表した。

「Topics」では項目が選択され共有されるしくみ

 「Topics」は、ブラウザが閲覧履歴に基づいて「フィットネス」や「旅行」などその週に関心の高かった項目(トピックス、Topics)を選ぶ。選んだ項目は、3週間保存され、古い項目は削除されるしくみ。項目の選定には、グーグルやほかの外部サーバーを介すことなく、ユーザーのデバイスでのみ実行されるという。

 「Topics」の取り組みに参加するサイトにアクセスすると、過去3週間の週からそれぞれ項目を1つずつ、合計で3つ選びそのサイトや広告主に共有される。

 「Topics」では、ブラウザからこれらのデータの確認や管理できる仕様となっている。グーグルのブラウザ「Chrome」においては、項目の表示と不要なデータの削除、機能の無効化が選択できるように開発している。

「Topics」のしくみ

ユーザーにわかりやすい広告配信の継続

 「Topics」で選定される項目について、項目を慎重に選別し「性別」や「人種」などセンシティブなカテゴリーは含まれないようになっている。

 「Topics」はブラウザ上で動作するため、これまでの「サードパーティ Cookie」などのトラッキング手法と比べ、ユーザー自身のデータがどのように共有されているかを把握でき、管理できるわかりやすい方法を提供できるという。

 ユーザーが関心を持っている項目をサイトや広告主に提供することで、サイト側は「フィンガープリンティング」のような隠密性の高いトラッキング技術を使うことなく、適切な広告の配信を継続できるとしている。

 「Topics」は今後、開発者向け技術検証を行い、Webサイト開発者や広告業界のステークホルダー向けに試行される。「Topics」の仕様は、これらのトライアルから得られる知見などをもとに最終決定される。