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Facebookが「iOS 14」の方針を批判、アップルのクックCEOは「ユーザーが選べるようにすべき」
2020年12月18日 10:17
Facebookは16日、「iOS 14」で取り入れられた「App Tracking Transparency」の方針について、「アップル(Apple)はこれまで以上に利益を得られるようになるが、多くの無料サービスは課金、あるいは撤退を余儀なくされる。世界中の中小ビジネスが打撃を受ける」という声明を発表した。
「App Store」でのアプリ配信では、12月14日から、全てのアプリについて、ダウンロードする前にアプリのプライバシー方針が確認できるようになった。15日(日本時間)に配信された、iOS 14.3、iPadOS 14.3から適用されている。開発者は、新たなアプリ、あるいはアプリのバージョンアップ版を提出する際、アプリのプライバシー方針に関する情報をアップルへ提出することが求められる。
こうした動きに、Facebookは、パーソナライズされた広告に頼る中小規模の企業へ、iOS 14のアップデートは特に痛手を与えることになる、と専用サイトで説明。「中小ビジネスは自社で持つデータを活用した、パーソナライズされた広告がなければ、広告から得るWebサイト上の売上の60%以上を失う可能性があるとわかっている」という調査データを示し、「iOS 14の変更が実行されれば、マーケティング予算が豊富な大企業はテレビ広告の時代に逆戻りする。その状況でもっとも恩恵を受ける大企業こそアップルだ」と指摘する。
米国メディアによれば、Facebookは、米国内で新聞広告も掲出し、アップルの動きを批判している。
一方、アップルのティム・クックCEOは18日、Twitterで「私たちは、ユーザーが自分について収集されているデータとその使用方法についての選択権を持つべきだと考えている。Facebookはこれまで通り、アプリやWebサイト全体でユーザーを追跡できるが、iOS 14のApp Tracking Transparencyは、まずユーザーの許可を求めることが必要になるだけ」と説明するツイートを投稿した。
We believe users should have the choice over the data that is being collected about them and how it’s used. Facebook can continue to track users across apps and websites as before, App Tracking Transparency in iOS 14 will just require that they ask for your permission first.pic.twitter.com/UnnAONZ61I
— Tim Cook (@tim_cook)December 17, 2020