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Googleマップに「環境に優しいルート案内」など

 グーグルは、「Googleマップ」の経路検索機能で、環境への配慮を踏まえたナビゲーション機能を導入する。Android版、iOS版において2021年後半に導入される予定。

 日本でも予定される機能は、タブを切り替えることなく異なる移動手段での道案内を示す機能や、よりエコなルートになるルートを提示するものとなる。海外では、主に欧州で低排出ゾーンを知らせるアラート機能の導入が予定されている。

二酸化炭素排出量の少ないルートを選ぶ

 同社では2020年9月、「2022年までに10億人のユーザーへ、環境負荷を軽減する新たな方法を提供する」といった内容を含む、サステナビリティへの新たなコミットメントを発表。そこで今回追加される仕組みのひとつが「より環境へ配慮した経路案内」だ。13年分の実績とノウハウ、そして米国国立再生可能エネルギー研究所とのパートナーシップにより実現させるという機能は、AIによる交通予測を利用して、道路の傾斜や渋滞などを考慮し、少ない燃料消費になるように最適化する、経路検索モデルを構築した。

 これにより、Googleマップの自動車による経路検索では、ほぼ同じ到着時刻の場合、自動的に二酸化炭素の排出量が少ないルートを選ぶようになる。到着時間が大幅に伸びる可能性がある場合でも、ルート間の相対的な二酸化炭素の影響を比較できるとのことで、ユーザーが最適と思うルートを選べる。またスピードと環境への負荷、どちらを優先するか設定から調整できる。

経路検索で新たなユーザーインターフェイス

 「持続可能性」へ焦点を当てたユーザーインターフェイスの変更も、経路検索に取り入れられる。

 現在は、自動車、鉄道、徒歩、自転車と、移動手段ごとにルートを導き出す仕様だが、今後導入予定のものでは、それらの区別をなくし、タブを切り替えることなく一元的にルート案内を示す。

 グーグルでは、「ユーザーは、すべての選択肢を理解することができれば、それまでの習慣から抜け出して、別の選択をする可能性が高くなる」としており、よりエコなルートがどれくらいの時間がかかるか、ひと目見てわかるようにする。

 機械学習(AI)を活用することで、ユーザーが好むモードを自動的に優先することもある。たとえば、自転車をよく使う人であれば、それに応じて、より多く自転車によるルート案内の候補を示してくれるようになる。東京のような公共交通期間が発達している地域のユーザーには、公共交通をより多く表示するという。

低排出ゾーンのアラート

 世界のいくつかの都市では設定されている低排出ガスゾーンは、特定のディーゼル車や自動車などの汚染源となる自動車を規制している。

 そこでGoogleマップでは、ドイツ、オランダ、フランス、スペイン、イギリスなど欧州各国において、低排出ガスゾーンを通過する際の情報を知らせるアラートを6月に追加する。