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LINE、データを日本国内へ移転へ、中国での開発業務は終了

 LINEは、同社のコミュニケーションアプリ「LINE」において、情報管理に不備があった問題について、今後の方針を示した。

 中国からの日本ユーザーの個人情報をアクセスを完全に遮断。加えてLINEのコミュニケーションに関連する機能やサービスに関連する開発や保守については中国では今後、実施されない。

 また、現在、韓国のデータセンターに保管されているトーク内の画像や動画、ファイルデータの国内移転を2021年6月までに完了する。タイムラインについてはLINE公式アカウントは22年6月、個人ユーザーは段階的に移転していく。

 加えて今後、ユーザー向けプライバシーポリシーは国名の明示など含めた改訂、データ・セキュリティのガバナンス体制と情報保護の強化を進めていく。また、政府自治体向け公式アカウントのデータやアクセスも日本国内のみに限定する。

 さらに、自治体向けコロナワクチン予約システムは国内のデータセンターのみに保管、アクセスも日本国内からのみ許可される。

 LINEのデータ取り扱いをめぐっては、業務を委託した中国企業が日本国内のユーザーの個人情報にアクセスできるようになっていたほか、ユーザーに十分な説明がないまま一部のデータが日本国外のサーバーに保管されていたことなどが問題視されていた。