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LINE、データの国内移転スケジュールの詳細を発表

 LINEは、トークなどのデータを国内サーバーへ移転するスケジュールについて、より詳細な内容を発表した。

これまでの流れ

 今年3月、朝日新聞の報道で、国内ユーザーの個人情報に関する不備を指摘されたLINE。その後開催された説明会では、LINE側から、中国内で個人情報にアクセスする業務が実施されていたこと、トーク上の画像や動画などが国外で保管されていたことなどの課題があるとの認識が示され、国内ユーザーのデータを国内サーバーへ移転する方針が発表された。

3月23日の説明会で示されたスケジュール

 3月の段階で、LINEのトークでやり取りされた画像、動画、ファイルについては2021年6月までに国内へ移転すること、タイムラインでのLINE公式アカウントのデータは2022年6月、LINE公式ユーザーのデータは段階的に移転することが示されていた。

 ただ6月に入って、「アルバム」「Keep」については説明に不備があった、としてあらためてその移転スケジュールが発表された。LINEでは、両機能を「トーク」ではなくストレージ機能とみなし、「トーク」の移転スケジュールと分けており、「アルバム」「Keep」の移転スケジュールが示されていなかった。

報告書を踏まえ

 6月11日には、外部の有識者による検証チーム(グローバルなデータガバナンスに関する特別委員会)からの第一次報告書が発表。同日、LINEは報告書を踏まえた改善策と進捗状況をあらためて発表した。

 まずユーザー目線をこれまで以上に取り入れ、プライバシーや消費者対応の専門家などから構成されるアドバイザリーボードを設置するなどの取り組みが進められる。

 そして、トーク、アルバム、ノート、LINE Pay、Keep、タイムラインなど各種データの国内サーバーへの移転スケジュールの表も公開された。今後は、専用サイトで適宜、移転状況などがアップデートされる。