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孫氏が決算で語った「今、夢中な教育アプリと遺伝子治療技術」
ソフトバンクG第3四半期決算会見
2021年2月8日 19:49
ソフトバンクグループは8日、2021年3月期第3四半期の決算を発表した。売上高は4兆1380億円、営業利益は3兆3615億円、純利益は3兆552億円となった。
決算会見で同社代表取締役会長兼社長執行役員の孫 正義氏は、「SoftBank Vision Fund 2(ソフトバンク・ビジョン・ファンド・ツー)」の投資先のなかから注目しているという企業を挙げた。
AIと幼児教育「VIPThink」
「VIPThink」は、中国国内でオンラインの幼児教育プラットフォームを展開する企業。
孫氏によると、「VIPThink」の創業者は自身の子供のために同プラットフォームを副業で始め、副業のほうが忙しくなったためにこちらを本業にしたという。
単純なオンライン教育だけでなく、AIのカメラが受講中の姿勢や表情、答え方を判定し、判定結果に応じて次に出題する問題を準備する。これまで、家庭教師や人間の手では難しいものが、AIで準備して出題できる。
また、先生は一度に4人程度まで同時に生徒を見れるので、学習面や人材面で効率よく運営できる。
AIと高等教育「unacademy」
「unacademy」は、インドで大人の資格取得や公務員試験に関するオンラインスクール。
無料プランから始められ、インド国内で約4600万人が学んでいるという。
講師は約5万人おり、ユーザーは教えられた内容に対して投げ銭できるシステムを採用している。講師自らが、教え方を工夫するモチベーションアップに繋がるとしている。
こちらも授業の姿勢や授業内容をAIがモニタリングし分析する。
AIと遺伝子治療「Tessera Therapeutics」
「Tessera Therapeutics」は、遺伝子異常による疾患を遺伝子の挿入や書き換えによる治療を目指している。
たとえば、糖尿病やアルツハイマー、パーキンソン病などは、これまで投薬や手術で治療してきたが、同社では遺伝子の欠損や誤りを遺伝情報の挿入や書き換えで治療する。