ニュース

ドコモ、省電力対応でバッテリー駆動が可能な次期LTEモジュールを公開

開発中の次期LTEモジュール

 NTTドコモは、開発中の次期LTEモジュールを、2月4日~7日までオンラインで開催する最新技術やサービスの展示会「docomo Open House 2021」で公開した。

 次期LTEモジュールは、ドコモブランドの通信モジュールとして初めて、eDRX、PSMという省電力機能に対応する。省電力での通信が可能なことから、水道の検針や高架橋の傾き監視、海上ブイの水温・水質管理など、月1回程度の通信やこれまで通信が困難だった電源を確保できない場所でも、バッテリー駆動での通信が行えるようになる。

 eDRXは、待ち受け中の間欠受信(DRX)周期を延ばし、スリープ状態を長くすることで消費電力を削減する技術で、バッテリーの寿命を年単位で向上させることが可能。PSMは、待ち受け中の受信周期を最大約254日まで拡大することで、eDRXに比べ、さらなる省電力効果を実現できる技術。

 通信モジュールや通信機器の監視や保守を遠隔で行えるサービス「docomo IoTデバイス管理」に対応し、大量のIoT機器の状態をWeb UI上で確認できたり、現地に赴くことなく機器のメンテナンスを行うことも可能となる。

 詳細は今後、報道発表で明らかにする予定としている。