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KDDI総研、H.266/VVCによる4Kライブ映像のモバイル回線伝送実験に成功

 KDDI総合研究所は、最新の画像符号化方式H.266/VVC(Versatile Video Coding)を活用した4Kライブ伝送の実証実験に成功した。H.266|VVCに対応したリアルタイムコーデックシステムを利用した実験では、世界で初めての成功となる。

 同実験は、12月22日に原宿のスタジオで無観客の音楽ライブを実施。会場の4KVRカメラの映像を、H.266/VVC対応の4Kリアルタイムエンコーダで圧縮し、モバイル回線経由で、汐留のドームシアターにライブ伝送し、安定的に伝送できることを実証した。

 これまでのH.265/HEVC(High Efficiency Video Coding)と比較して、映像の画質を維持したままデータ量を約半分にできるため、モバイル回線でも安定して高精細映像を伝送できる。

 同実験の成功で、全国にイベントの高精細映像を一斉に配信できたり、スマートフォンやタブレット向けのサービスの展開など、ユーザーがより身近にイベント参加できる機会の創出を期待できる。

実証実験のイメージ

 KDDI総合研究所では、今後も高解像度や高フレームレートへの対応、圧縮効率の向上などでより臨場感のある映像を生活スタイルに合わせて楽しむことができるよう取り組んでいく。