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「LINE」のiPad版、“スマホ側の生体認証”でパスワード不要のログインに対応

アカウント引き継ぎでも来年以降「スマホ側の生体認証」活用へ

 LINEは、「LINE」のiPad版アプリへのログイン時に、スマートフォンで事前に登録していた生体認証を用いる「生体認証ログイン」が使えるようになったと発表した。

 「生体認証ログイン」は、生体認証(指紋、顔、虹彩など)を使うセキュリティの標準技術「FIDO」で実現する新機能。iPad版のLINEでパスワード不要のログインを実現する。

 FIDO2では、LINEだけではなく、ほかのサービスでも生体認証を使ったログインができる。すでにNTTドコモのサービスや、ヤフーへのログインで指紋認証によるログインといった機能が提供されており、今回、iPad版のLINEでも使えるようになった。

使い方

 利用する際には、事前にスマートフォン側で、指紋など生体情報を登録する。

 登録後、スマートフォン版「LINE」で生体認証ログインを許可すると、生体情報と「LINE」のアカウントが紐付けられる。生体情報はスマホ側のみに保存され、LINEのサーバーへ送られることはない。

 そしてiPad版の「LINE」へログインする際に電話番号を入力し、「スマートフォンを使ってログイン」をタップする。

 するとスマートフォンで本人確認として生体認証をすることになり、終えればiPad版LINEへのログインが完了する。初回のみ、スマホ版LINEで6桁の認証番号を使った本人確認を行う。

 なお、iPad版とスマートフォン版の両方が「LINE」バージョン10.18.0以上である必要がある。

経緯と今後

 LINEでは2017年、FIDOの規格を策定する団体「FIDO Alliance(ファイドアライアンス)」へ参画。2019年にはLINE Payの認証に「FIDO2」を使った生体認証ログインに対応していた。

 年内にはデスクトップ版のLINEでもサポートする。

 来年以降には、機種変更などアカウントの引き継ぎでも「生体認証ログイン」を使えるようにするほか、LINE関連サービスへのログインでも対応する方針。