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クアルコム、イヤホンの装着状態などに自動適応する「Adaptive Active Noise Cancellation」

 クアルコムは、完全ワイヤレスイヤホンの性能向上に寄与する技術「Adaptive Active Noise Cancellation」(Adaptive ANC)を発表した。

 Adaptive ANCは、ユーザーがどのようにイヤホンを装着しているかによりパフォーマンスを最適化し、ワイヤレスイヤホンの快適性や音質を向上させるもの。周囲の環境に合わせてリアルタイムで自動的に最適化される。

 通常、アクティブノイズキャンセリングを利用するには、耳までしっかり装着しなければ十分な性能を発揮できずこの場合、快適性が損なわれることが多い。Adaptive ANCでは、ユーザーが耳にイヤホンを強く押し込んだり、ひねったりせずとも気密性に依存しないアクティブノイズキャンセリングを実現しているため、走ったり、歩いたりとイヤホンがずれたとしても、それを検知してパフォーマンスを変化させるという。

 使用時に設定などは必要なく、音楽再生から音声アシスタントへ話しかけるなどしてもAdaptive ANCは維持されるほか、周囲の環境音の多さに合わせて自動的に強度を変化させる。

 同機能は、最新のハイエンドBluetoothオーディオ向けチップセット「QCC514x」で提供されている。