ソフトバンクと大阪市など、5G関連ビジネス創出を支援するラボを開設

「5Gオープンラボ（仮称）」内「展示・体験ルーム」のイメージ

　ソフトバンクは大阪市と大阪産業局が構成するAIDOR共同体、i-RooBO Network Forumと、5G関連ビジネスの創出に関する連携協定を締結した。

　また、この協定に基づき、大阪市が南港ATCに設置する「ソフト産業プラザTEQS」内に、企業が5Gの技術検証や体験を行える施設「5Gオープンラボ（仮称）」を開設する。

　「5Gオープンラボ（仮称）」は、5G関連ビジネスの創出を支援する施設。「検証ラボ」と「展示・体験ルーム」から構成される。

　「検証ラボ」では、シールド設備や試験用基地局を設置し、5Gや4Gの試験電波を放射する環境を用意する。5GやIoTを活用した新たな製品・サービスの開発と検証ができる。これらは無償で使用できるという。

　「展示・体験ルーム」では、5Gを活用したソリューションを展示し、デモンストレーションを通して5Gを体感できる。実際に企業に体験してもらうことで、5Gへの関心を高め、新たな発想を促進するとしている。

　これまで、ソフトバンクは、5Gの技術検証が可能なトライアル環境を提供する「5G×IoT Studio」の取り組みを行っている。5GやIoTを活用したサービスの導入を検討している企業と、新たな価値の共創を推進してきたとする。

　大阪市でも、テクノロジービジネスの創出に取り組んでおり、ソフトバンクと大阪市の方向性が合致したため「5Gオープンラボ（仮称）」の開設につながったという。

　今後は、「5Gオープンラボ（仮称）」を通じた5G活用ビジネスを検討する中小・スタートアップ企業を支援する。また、2025年の大阪万博を見据えながら、大阪における5Gを活用した新たな製品やサービスの創出を目指して取り組んでいくとしている。

　「5Gオープンラボ（仮称）」は、大阪市住之江区南港北2-1-10 ATCビル ITM棟6Fの「ソフト産業プラザTEQS」内に開設する。開設は2020年9月下旬を予定する。